先日、1泊2日で城崎へ行ってきました。最寄駅から特急きのさきで2時間と少し。温泉好き、しかも源泉かけ流しがいいという夫の希望に合わせて宿を選びました。
城崎と言えば有名な温泉街ですが、1300年ほどの歴史があるとは知りませんでした。
写真や動画を通して見ているのと、行ってみてその場の雰囲気を感じのとでは全然違うというのは経験があることですが、やはり城崎も行ってみると思っていた以上にいいなと感じました。
人もそれほど多くなく、温泉街の真ん中を流れる川に沿って歩くのは心地よい。でも、地元の人に聞くと、3月まではカニで、4月の初めごろは桜でもっと人が多くて混んでいたそう。もう少ししたらゴールデンウィーク。今はちょうどいい時期ですよと言われました。


1日目、温泉街を西にずっと行ったところに温泉寺というのがあったので、階段で登ってみたのですが、思った以上に段数があってへとへと。冗談で熊が出たらどうするか、夫と相談しました。誰もいないような山道などを歩くことがあると、熊に会ったらどうするといつも話しますが、逃げると追いかけてくるそうなので、今回はもう大声あげて威嚇するしかないなとか話していました(笑)
実はすぐ近くにロープウェイがあったのですが、強風で止まっていて、ようやく温泉寺に登りついた時、そこにロープウェイの途中の駅があると知りました。奥の院がある山頂まではまだほど遠い。そこで引き返しました。
城崎温泉1300年の歴史は、ここ温泉寺から始まっているそう。


2日目はロープウェイが動いていたので山頂まで行きました。ロープウェイ乗り場の入り口に向かうところに「熊に注意」と書いてあったので、え、ほんまに出るんや!と驚きました(;’∀’)。
山頂まで行きましたが、あいにく小雨が降っていて、展望台からの眺めはかすんでいました。

午後からは、城崎文芸館、城崎麦わら細工伝承館に行きましたが、特に麦わら工芸がすごかった。ざっくりした民芸品のようなものをイメージしていのですが、非常に高度な技術で精巧に作られた工芸品が展示されていました。お土産向けに軽めのものもありましたが。
その昔、シーボルトが麦わら工芸の作品を他の多くの日本の美術品と共にヨーロッパに持ち帰り、今も博物館に展示されているということですが、その復刻版も展示されていました。
100年ほど前に、この地域は大震災に見舞われ多くのものが失われたそうですが、城崎麦わら細工伝承館の建物はそれ以前から建っているもので、倒壊をまぬがれたそうです。
この蔵は木造で、夫が言うにはこの構造では倒れようがないということです。
城崎の麦わら工芸品の職人さんは現在も後継者が何人かがんばっておられるということです。
夫は二日間で宿のお風呂と外湯で計7回お風呂に入って満足していました(笑)。
私は宿のお風呂しか入っていませんが、温泉寺の石段で疲労した足にじわじわ効いている気がしました。
心も体も癒される、温泉街の魅力を感じた旅でした。

温泉街から近い円山川。向こうは海です。