子育て」カテゴリーアーカイブ

赤ちゃん語

Nちゃん、1歳を過ぎるとますます声に出して訴えることが多くなってきたように思います。「まんま」「まま」「まーま」など「ま」が多いですが、たまに違うのも。けれども、その声のトーンの使い分けがすごい。言葉の「意味」で伝えられないけどその声色と表情としぐさ(指差しなど)で伝わってくる。1歳そこそこでそこまで表現できるとは驚かされます(わが子の時のことはそこまで覚えていない (^^;) )。もうはっきりコミュニケーションが始まっています。

今はひたすら言葉がインプットされている時期であり、こちらの話かけている言葉で理解できている言葉も増えていっているでしょう。意味のある言葉を話せないからわかっていないわけではない。そのことをいつも意識して接しています。

「音」から「言葉」へ、という過程について、以前子育てイベントでもお話ししましたが、今この時期の姿を間近で見て感じて、また色々と考えさせられています。

きっずぱぁくのクリスマス会

13日はきっずぱぁく(朱六小学校で)のクリスマス会でした。きっずぱぁくは京都市中京区の子育てサロンで毎月学区ごとに開催されています。朱六のきっずぱぁくクリスマス会は4年ぶりです。
10組以上の親子、児童館の先生、地域の保育園の園長、保育士さん、民生委員さんたちと楽しい時間を過ごしました。

プログラムは以下の通り

歌の曲目

・トントントントンひげじいさん(クリスマスバージョン)
・ジングルベル
・赤鼻のトナカイ
・サンタが街にやってくる
・あわてんぼうのサンタクロース(パネルシアター)

演奏の曲目(バッハ以外は自分の編曲で)は

・星に願いを
・ジュピター
・アメイジンググレイス
・星の世界
・もみの木
・きよしこの夜
・プレリュード(バッハ)
・オーバーザレインボー

これとは別にパネルシアターの前に、保育士の方々がいくつか手遊びをしてくださいました。

演奏の時間は、お子さんを遊ばせながらくつろいで聴いてくださいと言いましたが(これは児童館でもいつも言っています)、そんな感じで、お子さんたちは遊んでいたり、おかあさんたちはおしゃべりしたりお子さんを抱っこしてピアノのそばで弾いているのを見ていたりと、自由なスタイルで聴いていただきました。

最後の曲を弾き終わった時、近くに座っていらっしゃった民生委員さんが、「すごくよかったです、久々に……」としみじみと言ってくださったのはとても嬉しかったです。

これで今年の音楽イベントは終わりです。来年はまた新しい活動を始められればいいなとぼんやり思っています。

保育士試験結果出ました

保育士試験一次試験の結果がでました。試験直後専門学校がネットで出している速報で答え合わせをした通り、1問足らずで不合格でした。しかも、落とした社会的養護は教育原理とセットになっているという謎のルールのため、教育原理は合格点でしたがこれも不合格扱いとなり、次の試験ではこの2科目を受けることになります。また保育士の試験勉強しなければなりませんが、さすがにモチベーション下がっているので来年から心を新たにして始めようと思っています。

先日、京都府の子育て支援員養成研修の専門研修(地域子育て支援拠点事業)でも、長年子育て支援活動をされている講師が保育士の受験を勧められていました。筆記試験に3年かけられる(合格した科目が持ち越せる)という点と、実務経験が問われないという点から、誰でも受験できるというハードルの低さも理由にあげられていました。

私も勉強しながら、思った以上に内容の範囲が広く、社会の福祉全般の状況や問題、人の心や体などについて知ったり、さらに興味を広げたりすることにつながると感じ、よりよい社会のために誰でも知っておいた方がいいことがたくさんあると思いました。

最終的に合格したいですが、勉強で得たことは大きいと思っています。

保育士テキスト(下)

保育士テキスト下巻(子どもの食と栄養・保育原理・教育原理・社会的養護・保育実習理論)読み終えました。 テキストとは別にアプリやYouTubeなどいくらでも勉強できるものあるから見ていますが、テキストには出てこない内容もわりとありどこまで覚えればいいのやら? とりあえず次は過去問。
(8/29ツイートより)

保育士って保育所の乳幼児の保育だけではなくその保護者の支援、保育所には通っていない地域の子育て家庭の支援もしなくてはならないし大変だなと思っていましたが、保育所以外の子ども関連の多くの福祉施設(乳幼児以上の子どもたちもいる所)に配置義務があることも知りました。
(8/29ツイートより)

保育士テキスト(上)

ようやく保育士テキスト上巻(社会福祉・子ども家庭福祉・保育の心理学・子どもの保健)読み終える。社会福祉は子どものことだけでなく福祉全般、法律や制度も多く読むだけでは覚えられないと思って書いてまとめてたけど時間がかかりすぎるので途中からやはり読むだけに。これから下巻残りの5科目。
(7/28ツイートより)

京都府子育て支援員養成講座

ツイートでも書きましたが、7月19日、21日に京都府子育て支援員養成講座の基本研修を受けてきました。

実は5月頃から、保育士試験のテキストを読んでいて、一応受ける方向で考えています(迷っているうちに締め切り間近になり、昨日大学の卒業証明書がいることがわかり急遽発行してもらいました)。とりあえず保育士として働くつもりはありませんが、持っている方が子ども関連のことに関わる際にもいいかなと思いまして。内容も興味あることばかりです。
子育て支援員制度について知ったのは、保育士のテキストを読んでいてたまたまです。
それで早速ネットで調べて、京都府のこの講座について知りました。

講義は4人の大学の先生がそれぞれ2科目ずつ担当されていました。
・子ども・子育て家庭の現状
・子ども家庭福祉
・子どもの発達
・保育の原理

・対人援助の価値と倫理
・児童虐待と社会的養護
・子どもの障害
・総合演習

昨年度履修した京都橘大学の発達心理学や、今読んでいる保育士のテキストと同じような内容もありました。

講座の中や総合演習でグループに分かれ、他の参加者と話す機会もあり、何人かの参加動機を聞くことができました。経験や思いは色々でも、やはり何かの形で子育て支援に関わりたいと思う人ばかりでした。

11月には専門研修があり、その時はそれぞれ関心のある分野に分かれます。人気あるのは保育士の補助など保育に直接かかわるためのコースのようですが、私は自分がこれまで関わってきたことと近い、地域子育て支援コースの中の「地域子育て支援拠点事業」を選んでいます。今回この講座を受けようと思ったのもこれに興味があったからです。研修を修了したから活動の場が広がるかどうかわかりませんが、音楽を取り入れた親子の交流の場を増やすことにつなげられないかなと思っています。


子育て支援員養成講座

今日は京都府の子育て支援員養成講座に行ってきました。 子育ての現状や家庭福祉、子供の発達、保育の原理がテーマの授業で大学の先生による講座です。 昨年履修した発達心理学や今読んでる保育士のテキストと内容が被っている部分もありましたが実例も多く面白かったです。

午後の授業中、ちょっと衝撃的な内容がありました。胎児の聴覚の発達についてですが、母親の声は聞こえているが胎外の音は聞こえないという研究者の話です。これまで国内外の研究者の本など色々読んでいますが聞こえてないというのは初めて。どっちが正しいんでしょう?研究結果も色々なのかな??
(7/19ツイートより)

ターンテーキング

ターンテーキングというのは交互に話者となり言葉のやりとりをすることですが、なんと生後2か月でもうその兆候が現れるそうです。このことについて『赤ちゃんの心はどのように育つのか』(今福理博著/ミネルヴァ書房)で知りました。
生まれた直後からどのように心が発達していくのかに興味津々の私は、孫が生まれて5日目にうちに来てから2週間、歌いかけや語りかけをしていました。
もそもそ動いていても、私が歌い始めると、動きを止めて何かに集中しているように見えます。赤ちゃんの動きは意識的なものでないものが多いのですが、それが止まるというのは無意識であっても何か感じているためではないかと思えます。視線はまだこちらへは向かず、どこから聞こえているのだろうと感じ入っている様子。

娘と孫が2週間で帰った後は、1か月に1度か2度ほど会うような感じで、生後2か月半くらいになった先日、久々に娘の所へ行き何時間か一緒に過ごしました。

ターンテーキングのことを意識しつつ、抱っこしてまずはしばらく歌を歌いました。すると、時折一瞬笑顔を見せてくれます。私の顔をしっかり見るようになっていました。少し前から笑顔を見せるようになったことは写真で見ていました。この月齢ではまだ面白くて笑うのではなく、人の顔を見てそれに反応して笑います(社会的微笑)。かわいい(笑)。

何となく、歌いかけは一方的な感じがするので、抑揚をつけた短い音(ふーん、ふう、などなど)で語りかけたり名前をよんだりしてみると、なんと、口を一生懸命あけ、舌を動かしてこちらに応じるように声を出し始めました。何度も何度も。私も楽しくて声をかけ続けました。それまでも声は出していましたが(シェアしている動画で確認)、こんなに応えてくれるとは、感動です。

前述の本によると、2か月くらいで始まるターンテーキングは、まだ相手の意図を理解できず順番にはできないということです。それでも1歳までには相手の意図を理解できるようになりターンテーキングの質も変わるということです。

歌いかけも、まだこれくらいの月齢なら、童謡などにこだわらず、より音数少ないゆっくりのフレーズの方がいいかもと思いました。
また少し先で、赤ちゃんへの歌いかけ語りかけのイベントをさせていただく話もありますので、今回のことも参考にしようと思っています。

目を見て

前回マザリーズについて書きましたが、これまで赤ちゃんは目よりも耳がいいので、音によるコミュニケーションはより有効であると考えていました。
イベントの資料作りのために、参考文献にしている『赤ちゃんの心はどのように育つのか』(今福理博著/ミネルヴァ書房)を読み返してみて、また新たに以前はそれほど気に留めていなかった部分が気になりました。とても重要だと感じたことです。

それは、赤ちゃんは自分に語りかけている相手の目や口元を見ているということです。新生児のうちは視線が定まらない感じではあるけれど、ちゃんと赤ちゃんの目を見ながら話すということは意味があるということです。大人が思っている以上に赤ちゃんは目が合っている人の語りかけ、歌いかけに注意を払い、音(聴覚)と口の動き(視覚)で言葉を覚えていくようです。それがいつから始まるのかはっきりしているわけではないですが、実験では生後間もなくであっても口の形を見て模倣することができると確認されているようです。

赤ちゃんの視力は弱いので、目で確認するということについてこれまであまり重視していませんでした。以前、乳児の視力は0.01~0.02程度であると書かれているのを見て書き留めていたためですが(どの本であったか今はわかりませんし、そもそも乳児の時期があいまい)、今確認できるものを見ると、1か月児(新生児から乳児と呼ばれ方が変わる時期)の視力はおよそ大人の4分の1程度(この場合の基準となる大人の視力がわかりませんが)、乳児で30cmで焦点が合うということです(『発達心理学』(本郷一夫編/遠見書房)「知覚・認知の発達」)。抱っこした時に赤ちゃんからちょうどよく見える距離ですね。
資料によってばらつきがありますが、今回取り上げている参考文献によれば、これまで思っていた以上に早く見えるようになると言えそうです。生まれたては0.01程度でもその後少しずつ見えてくるようになるのでしょうから、乳児期に入ってまだ0.01というわけではないだろうということですね。ちなみに視力0.01の焦点距離は10㎝以下ということです。

赤ちゃんが声から学んでいく際に視覚も大事な要素であると認識しました。

また、マザリーズや歌いかけは赤ちゃんが好むわけですが、スピーカーを通してではあまり意味がないようです。

赤ちゃんにとっては人以外(たとえば、機械などの人工物)から伝達される情報の学習は、効果的ではないと考えられます。

『赤ちゃんの心はどのように育つのか』p.83

目を見て、直接語りかけたり、歌いかけることが大事なのですね。当然と言えば当然と思えますが。

また、感動したのは、歌いかけの効果です。
言葉の発達への影響に留まらず、心を落ち着かせ、その後の成長における内面の安定にもつながるのではということです。

本で書かれていることは、研究がもとになっていて、同じことをして同じような結果が得られるとは限らないと思いますが、目を見て語りかける、歌いかけることはお互いにとって心が安らぐことで、それだけでもよいことではないでしょうか。

私自身、これらのことを子育ての時に知っておきたかったと思います。知れば知るほど赤ちゃんの発達は早くから始まっていることがわかり、驚くばかりです。