子ども」カテゴリーアーカイブ

ピアノに合わせてあそぼう(2013.6.12)

今日はじゅらく児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」でした。生後4か月から2歳10か月まで幅広い月齢の乳幼児がたくさん来てくれました。 雨ふり、時計のうた、山の音楽家などなど。 ベートーヴェンのト調のメヌエットではリズムをとっている子がいたと後で教えてもらいました。微笑ましい(6/12ツイートより)

保育士のテキストを読む

保育士のテキスト読み始めています。これまで読んだ本で知っていること、発達心理学で学んだこと、自分の携わってきていることなど、重なる部分も多い。今まであまりちゃんと知らなかったのは福祉に関する法律や制度や歴史のことなど。どの科目も興味深いです。(5/15ツイートより)

ピアノに合わせてあそぼう(2023.5.8)

今日はじゅらく児童館「ピアノに合わせてあそぼう」の日でした。0歳児の割合が多かったので、職員さんとその場で打ち合わせてテンポや内容を調整しました。ミニマラカスはおしゃぶりに(笑)。 演奏はクレメンティとシューマンでした。(5/8ツイートより)

もいもい

プレゼントで『もいもい』の絵本をもらったんですが、知り合いの小さなお子さんも好きだそうです。絵も好まれるんでしょうけど、言葉の響きも面白いのかも? 興味深いです。
(5/6 ツイートより)

(ブログ、なかなか書けませんので時々ツイッターより転載します)

ピアノに合わせて遊びました

ドイツから来日&帰国中の友人夫婦(私の娘と同世代)と久々に会いました。今回初めて友人たちの1歳半の子とも会うことができました。
まずは彼らの希望の京都御苑(御所)で待ち合わせ。
いやあ、かわいい、〇〇ちゃーんと言いながら近寄っていくと、初めて見る私たち夫婦に対し、誰この人たち?という視線。当然の反応です(笑)。

その後御所の中を見学したり、梅や桃が咲いている御苑を散策したのですが、途中で犬を連れた人を見ると、〇〇ちゃんは、何か歌っている。なんと、犬のおまわりさんを歌っている。知ってるところを部分的にですが。家でも色々聞かせているらしく、何曲かレパートリーがあるということ。ドイツ人のお父さんと一緒に歌うと日本語の勉強にもなるという。彼はだいぶ日本語話せますが。私たちも一緒に歌ったりしながら、散策を続けていると、〇〇ちゃんは最初よりは少し笑顔を見せてくれるようになりました。

その後、一緒にうちへ帰り、〇〇ちゃんにピアノの演奏を聞かせてほしいという友人の要望で、まずは伴奏つきで歌ったり、手遊びなどをすることにしました。少し歌ったり振付したり(大人が)しましたが、〇〇ちゃんは静観(笑)。いつも聞いている音源や親子で歌っている時の感じとは違うことに戸惑っていたのか、周りの圧が強くて違和感があったのか?(笑)

私たちの予想に反し、すぐにピアノを指差し興味をもち始めた模様。お母さんの膝から降りこちらに来たので、試しに私が抱っこして膝にのせると弾いてみようとする。私が弾くと真似しようとする。けれども、〇〇ちゃんには鍵盤は重すぎてあまり音は出ない。すると、お父さんお母さんを順番に呼び、その指をつかんで鍵盤に落とす。するとよく音が出る。そうやってしばらく鍵盤で遊ぶ。自分で音がだせないから大人の指を使ったのか、お父さんお母さんにも弾いてほしいから呼んだのか、わかりませんが、ほとんど話さなくても何がしたいのか、身振りや視線で伝わってくる。

その後、〇〇ちゃんはお母さんのところに戻り、また私がピアノ伴奏で〇〇ちゃんの知っている曲を弾いて、皆で振付などしていると、おもちゃのチャチャチャでとうとう手拍子を真似しはじめました。やった(笑)。

それから、これはどう?と森のくまさんを弾き始めたら、〇〇ちゃんは一言「ナイン」。ナインはドイツ語で「No」。却下されてしまいました(笑)。そして、お父さんリクエストのとなりのトトロのイントロを弾き始めたら、〇〇ちゃんはまた「ナイン」。却下(涙)。歌が大好きな〇〇ちゃんも知らない曲には興味がないようです。

そんな様子から、普通の曲はどうかと思いましたが、最後にハイドンの曲を弾きました。すると、今度は最後まで「ナイン」と言われず、後で聞くと〇〇ちゃんは体でリズムをとっていたというのです。

〇〇ちゃんはその後はすっかり私たちやうちの家にも慣れてくれたようで、楽しそうに過ごしていました。

子どもは一人一人違うから、1歳半で何ができるとか、何が好きかとか一般化はできませんが、半日ほど一緒に過ごしてとても興味深かったです。散策時の様子、手遊びも含め、何かを「させよう」とすることに対し、ノーと言う。自分で決めてやりたいという意思が感じられました。それがいつ頃から始まるのか、それもそれぞれでしょうけど、言葉がまだはっきり話せないうちから子どもは意思を持ち始めるということを改めて認識しました。

毎月の児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」でも、以前「ふれあいあそび」をやっていましたが、お母さんがお子さんに一方的に何かをする(寝転がしたり、さすったり、手足を動かしたり)ということを嫌がる子がたまにいるのでやめました。0歳児でまだ寝転んでいるうちはそうでもなくても、自分で動き回れる月齢になると自分のしたいようにしたい子も増えてくる。

赤ちゃん~子どもの様子を見守りながら、どういった音楽環境が望ましいのかについていつも考えますが、今回の経験も参考にしたいと思っています。

京都御苑ではもうしだれ桜も咲いていました。

マザリーズ

今まで何度か子育て講演会(音楽の話や演奏など)の中で「マザリーズ」について話しています。マザリーズとは、赤ちゃんに向けた、やや高めのゆっくりした抑揚のある話し方(母親語、乳児向けの話し方)のことを言います。赤ちゃんはマザリーズが大好きということです。

1月の後半から2週間ほど生まれて間もない孫と過ごしましたが、家中赤ちゃん言葉が飛び交っていました(笑)。理解できるはずはないけれど、色々と話しかけてしまう。その時、みんなマザリーズのような話し方になっていました。赤ちゃんがそれを好むかどうか知らずとも、赤ちゃんと向き合えば自然とそのような話し方になる感じがします。

生後半年の間、赤ちゃんが音から得ている情報は「音声のリズム」「抑揚(ピッチの変動)」「韻律情報(強さの情報)」と考えられているということです。

マザリーズは赤ちゃんにとってとらえやすい音(情報)であるのでしょうね。そして、マザリーズは普通の話し方よりもより音楽的ですね。子守唄はマザリーズから発生したのではないでしょうか。

赤ちゃんを見ていると、まだ何もわからなくても色々なことを感じているのだろうと思えます。おなかがすいたり、不快だったりすると泣く。抱っこして話しかけたり、体をさすったり、歌を歌ったりしてあやすと泣き止んで穏やかな表情になる(おなかすいている時は通用しないけど)。

赤ちゃんの感情表出はまず「興奮」と「不快」から始まる。けれども、他の感情も誕生時には備わっていると考えられているということです。

不快なのはわかる気がします。今まで(おなかの中)と全然違う環境に放り出されたのだから。

赤ちゃんは何も理解できなくても、何かを感じているはずと思えば、気遣いながら接することができます。なぜ泣いているのだろう? おなかもいっぱい、おむつもかえたところなのに。どこか痛いのかな? かゆいのかな? 不安なのかな? わからないのだけれど。

私が赤ちゃんや子どものことについて、専門書を読んだり、よく調べるようになったのは、10年ほど前児童館に行きだしてからです。自分の子育ての時はそこまで調べられていなかった。
自分が得て役に立つと思える情報は、自分の娘にもですが、子育てする人たちとも共有できればいいなと思っています。

3月には初めての保育所でお話と音楽のイベントをさせていただきますが、そこでもマザリーズについて話す予定です。

以下、これまでもご紹介していますが、参考文献です。 

なんで? なんで?

知り合いの5歳のお子さんが、なんで~なん? なんで~なん?と質問ばかりするという話を聞き、そういう年頃なんだなと夫と娘と話していました。

そこで娘が自分の体験から面白い話をしてくれました(娘は幼い時のことをわりと覚えている)。なんで?なんで?と聞くのは、その理由が知りたいというよりも、親と会話のキャッチボールをすること、コミュニケーションすることが楽しいのだと。なんで?の答えはどっちでもよく、次の質問を考えやりとりすることが面白いのだと。

そして、どこかで聞いたある親子の話も聞かせてくれました。子どもに質問された父親がいい加減な答えではなく、正しい知識を教えねばと聞かれるたびにスマホで検索して調べてから答えていたそうです。そうすると子どもはそれを嫌がりだしたということです。調べている間はしばらく会話が途切れて沈黙の時間ができてしまいますよね。この子もお父さんと会話のキャッチボールがしたかったのではないでしょうか。

娘が子どもの時にどう思っていたかということを後になって聞かされて、そんな風に思っていたんだと意外に思うことはこれまでもありましたが、子どもは大人がイメージしているよりも早くから色々なことを感じたり、考えたり、わかっていたりするものだと思わされます。それは、色々な子ども関連の本(発達心理学の本も含む)や、今勉強中の大学の発達心理学の中でも確認できることです。

ちょっとした話ですがとても興味深いと思ったのでご紹介させていただきました。どなたかの子育ての参考になると幸いです。

「いまむら文庫」について

はっきりした期間は記憶があいまいなのですが、大体2000年くらいから2005年くらいの間に、夫と「いまむら文庫」というサイトでweb絵本を作っていました。私が物語を書き、夫が絵を描きました。
これもはっきりしたきっかけは覚えていないのですが、当時、自分の子育ての中で感じたり考えたりしたことから色々な物語が生まれてきました。

うちの娘が生後半年から6歳ごろまでは、夫の転勤で岡山にいました(当時は夫は会社勤めでした)。その間住んでいた賃貸マンションには多くの子育て世代の人たちがいて、子どもたちは毎日毎日、お互いの家を行き来したり、マンション前の駐車場で遊んでいました。その様子を見ながらとても微笑ましく思っていました。遊びの中で自主性や創造性や社会性や協調性など多くを学んでいる、よしよしと。その子どもたちの生き生きした様子も後の創作の源になりました。

いまむら文庫を始めたのは、岡山から関西(最初は大阪に)に戻ってきて何年かしてからです。うちの子は小学生でした。当時はまだインターネットのコンテンツはそれほど多くはなく、子ども向けのサイトも少なかった。そんな時代でした。
ホームページを作るのも最初はホームページビルダーなどを使っていました。その後ソフトを変えたりしながら更新を重ね続ける中で、一応画面は普通に見えてはいますが、サイトのソースを見ると余計なタグが大量にできていて信じられないくらいぐちゃぐちゃになっていて、気にはなるものの、ページ数も多いし直すには時間がかかるし何年も放置していました(たまーに多少の手直しはしていましたが)。
スマホの時代になりレスポンシブ(端末が変わってもそれに合わせた見え方になる)にしないと見にくいけどとりあえずそのままでした。

とうとう1年ほど前から、娘が隙間時間を使って「いまむら文庫」のサイトのリニューアル(新しいテンプレートを使って置き換える)を手伝ってくれて、このたびようやく完了しました。長らく引き下げていた「おはなし」(絵のない)からもいくつかアップしました。httpからhttpsにもしました!(改行などまだ多少おかしなところは見つけ次第直していきます)

子育てがあったからできた「いまむら文庫」だと思っていますが、その子が大人になってサイトのリニューアルを手伝ってくれたというのは感慨深いものがあります。

私自身もいまむら文庫のお話を書いていた頃からはずいぶんと変化していますが、今読み直しても、伝えようとしたことがよみがえってきます。子どもたちへの思い、心の機微、音楽の持つ可能性など。
今は当時よりももっと色々なことについて深く考えるようになっている反面、この頃のようには書けないような気がします(年齢による適性が変わったためか、子育てから離れたためか、わかりません)。でも時間があれば続編を書きたいと思うお話もあります。今のところ、予定はありませんが。

そういえば、以前、いまむら文庫のお話のBGMに私の曲を入れた動画をYouTubeにアップしていました。

興味のある方は、またのぞいてみてください。

子育て講座を終えて

今日は、聚楽保育所とじゅらく児童館共催の子育て講座で講師をしました。毎月の「ピアノに合わせてあそぼう」とは別に年に一度やらせていただいています。今回は15組の親子が参加してくださいました。毎月のイベントはほぼ音楽ばかりですが、こちらのイベントは「お話」もします。これまでは子どもと音楽に関する話が多かったのですが、今回は「赤ちゃんのこころってどんな感じ??」というタイトルで、赤ちゃんの心の成長について少しお話をしました。

参考文献は『赤ちゃんの心はどのように育つのか』(今福理博著/ミネルヴァ書房)を使いました。それをもとに作成した資料より一部抜粋して要約します(引用を含みます)。

☆感情の発達

・誕生したて→興奮のみ

・3ヶ月ごろにかけて、快と不快に分化。相手の笑顔をごぼうびとして感じられるようになる

・3ヶ月以降から喜びや怒りなどの基本感情に分かれていく

・1歳頃、養育者に安全であるかどうかを表情より読み取り安心する

・18ヶ月 照れ、恥、罪悪感、誇りなど比較的複雑な感情がめばえる

 

☆共感する心

・情動的共感

泣きの伝染(新生児期~)

表情伝染(4~5ヶ月~) 養育者とのコミュニケーションを通じて発達

・認知的共感

15ヶ月くらいでみられるよう。話せなくても相手の心的状態を理解している

 

☆人の利他性(人のために何ができるか考えること)

・絵本の読み聞かせの際、登場人物の感情を考えてみるよう促す(こう感じていると決めつけるのではなく)ことが共感力の発達につながる。

・他者と動きを合わせる、相手から真似をされる→人を助ける行動につながる。

・表情やしぐさを真似する相手にポジティブな感情を抱く

 

ざっとですが、こういった資料をもとにお話ししました(月齢については個人差もあるだろうし、あまり気にせずと付け加えました)。今回特にお伝えしたかったのが、

・赤ちゃんの心の成長がおそらく一般的に大人が考えているよりも早く始まっている。

・反応がよくわからなくても、話せなくても色々なことを感じていて、心は育っていっているから、コミュニケーションが成立していないようでも、やればやるほど伝わっている。

・共感する力も早くから育ち始める。これを伸ばすには養育者の接し方が重要。

などですが、つまり、今一何を感じていて考えているのかわからない乳幼児も、コミュニケーションを仕掛けた分、ちゃんとそれが成長に役立っているから、やりがいありますよってことです。保護者の方々も、情報に接したり考えたりされていると思いますが、なかなか育児に追われて余裕がないかもしれないから、もし少しでも参考になれば幸いと思ってお伝えしました。知っていれば楽になることもあると思います(私も自分の育児の時にこれらのことを知っておきたかった(;’∀’))。

お話の後は、いつものようにピアノ演奏と歌(みんなで一緒に)でした。

終了後書いていただいたアンケートを見ていると、ピアノが聴けてよかった、ピアノの音色がきれかった、ピアノで子どもが泣き止んだ、楽しそうだったとピアノに関するポジティブな感想が多くそれは何よりうれしいことなのですが、お話に関してはあまり具体的な感想はなく、どう受け止められたのかわかりません。

私としては、普段仕入れた子育てに役立ちそうな、少しでも楽になるような情報をお伝えしたいなあという思いがあり、こういう機会にお話しさせていただいていますが、それが求められているかはわかりません。でも、こうやってブログに書いて残しておけば、たまたま探している人が目にするということもあるかもしれないし、誰か興味をもってくださったらいいなあと思います。

とりあえず、今日のイベントについておおまかに書きました。

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視点を変える力、共感する力

『デンマークの親は子どもを褒めない』(ジェシカ・ジョエル・アレキサンダー/イーベン・ディシング・サンダール著/鹿田昌美訳/集英社)の「Reframing 視点を変える」という章からです。

多くの人は、物の見方を「無意識に選んでいる」ことに気づいていない。自分が見る世界が真実だと思っている。自分にとっての真実、物の見方が、学習によってもたらされた視点(多くの場合は親や文化から受け継ぐ)だとは考えない。単に「当たり前」だと思う。この「当たり前」の設定を「フレーム」と呼び、フレームを通して見た世界が「あなたの物の見方(視点)」である。人は、自分が真実だと認識したことを真実だと感じるのだ。

一人一人が違うフレームを持っているということを認識できれば、他の人をより理解したり、受け入れたりできるのだと思います。

また、別の章に「Empathy 共感力」というのがあります。

エンパシーとは、他人の気持ちに感情移入できる力、共感力のこと。その人の感情を理解するだけではなく、気持ちに寄り添うことだ。

世の中のもめごとや摩擦の多くが「視点を変える力」と「共感する力」が足りないために起こっているのではないでしょうか。視点を変えることができれば、共感できる部分が増えるかもしれない。この二つのことはつながっていると思います。そういったことが基礎にあれば社会はもっと寛容で居心地のいい場所になるのではないでしょうか。

子どもの頃から、視点を変える力、人の気持ちを想像してみる力を養えるよう、大人との会話の中で気づかせてあげられることが大切なのだと思います。

 

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