長年、焼き茄子を作る時は網にのせて焼いていました。円い直径25㎝くらいの網で3本以上のせると転げ落ちてしまうから焼く時は大体2本。茄子をそのまま焼くだけなので手軽にできる料理ですが、考えれば片面しか焼けないから途中で何度かひっくり返さなければならないし、炭化した皮の破片が舞ってその辺に散らばったり、茄子から出てきた水分が下に落ちて五徳の周りが汚れたり、皮も焼き加減によってむきにくかったり、案外面倒なのです。
先日ふと、魚焼きのグリルで焼いたらどうだろうと思いつき、検索するとグリルで焼くレシピが見つかり、ただ焼くだけではなくヘタの辺りに切り込みを入れておくことや、剝く時に竹串を使うとやりやすいことなどが書かれていて、その通りやってみました。
すると、皮の破片が飛ぶこともなく、五徳周りも汚れず、切り込みのおかげで皮が向きやすく、また竹串もいい具合に剥くのに役立ち、これまでの焼き茄子づくりの際の問題がほぼ解決しました。
今回、焼き茄子の件を通じて、これは他のことにもあてはまると気づきました。
長年そんなもんだと同じやり方でやっていたことが、ふとしたきっかけでやり方を変えるともっとうまくいくことがあるということです。
私はピアノに向き合っていく中で、そういう経験をたくさんしています。それは色々な先生に教わること、自分で興味を持って調べてみること、試行錯誤しながら試してみることなどを通してです。
前提として、これは「絶対」とは思わないようにしています。そうすることで、学ぶということはずっと続いていく。そして少しずつ変わっていける。
焼き茄子のようなものに対してはそれほどの情熱がないため、気づくのが遅かったですが、教わること、調べることをいとわないければ、色々なことについて認識を新たにして、よりよい方法を見つけることができる。そういう心がけで日々やっております。
とりあえず、焼き茄子の作り方が劇的に改良されたことには感動しました。今頃網で焼いている人はあまりいないのかな?(笑)