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永遠の初心者で……

「もっとも重要なのは、永遠の初心者でいられる能力である」

これは、以前ツイッターでたまたま見かけた本の帯に書いてあった言葉です。その本は『ミシェル・ルグラン自伝 ビトゥイーン・イエスタデイ・アンド・トゥモロウ』(アルテスパブリッシング)で、ミシェル・ルグランさんは検索したらフランスの作曲家、ピアニスト、映画監督、俳優ということです(本の紹介にはこのように→フランス映画音楽界の巨匠が名画・名盤のドラマと80年の人生を初めて赤裸々に綴った珠玉の回想録!)。この人の名前は知らなかったけど、『シェルブールの雨傘』『愛と哀しみのボレロ』などなど映画音楽を作られてたということで、聴けば知ってるというのはあると思います。

ミシェル・ルグランさんのことも知らないし、この本もまだ読んでませんが(今図書館で検索したらあったので予約しました!)、この帯の言葉はとても響きました。

何年経験を重ねても、わからないことはたくさんあり、ずっと発見はある。結局、音楽というものを通して、自分の中の未知の世界を探究しているのだから。日々ピアノの前に座るたび、今日も何かあるという期待があります。そういう気持を持ち続けていければ幸せだなと思います。

以前、あるピアニストの方に聞いた話です。ドイツに留学されていた時に、先生がいつもレッスンが終わった時に、「ありがとう」と言ったそうです。つまり、今日、私はあなたにピアノのレッスンをしたけれど、私もあなたから教わりましたと。人に何かを教えている時に、自分にも気づきがあるということに感謝するという姿勢に、そのピアニストは共感されていました。私もすばらしいなと思いました。

さて、本の内容はまだ知りませんが、帯の言葉から色々と思ったのでした。

 

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