音楽」カテゴリーアーカイブ

ふれあいあそびとピアノコンサート

今日は左京区の養生保育所で赤ちゃんと保護者向けの音楽イベントを行いました。
3月にも同じ場所で、同じようなスタイルのイベントを行いましたが、今回は赤ちゃんと音楽についてのお話と演奏に加え、ふれあいあそび、手遊びをやりました。

参加してくださったのは、0歳児さん、1歳児さんたちとそのお母さんたち。そして、左京区の別の施設の方が見学で来られました。さらに別の施設から何組かの親子の参加希望もあったのですが、雨のため来られませんでした。

今回のお話の主なテーマは音楽を子育てにどのように取り入れるかです。赤ちゃんにとっては音楽を一方的に聞かされるよりも、一緒にふれあいながら音楽あそびをすることの方が意味があるのではないかということです。わかりやすい語りかけるような音楽は赤ちゃんが本来持っている音楽性(リズム感や音に対する感性)を引き出し、コミュニケーションや共感を生み出すことにつながるのではというお話です。参考にしている書籍も一部ご紹介しました。

ふれあいあそび、手遊びは、毎月じゅらく児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」でもやっている曲から選びました。言葉の繰り返しの多い曲は赤ちゃんの注意を引くので、それも意識して選曲しています。

今回は

・あままかたひざぽん
・ゆらゆらたんたん
・おおきなたいこ
・つんつんつん とんとんとん
・てをたたきましょう
・いっぽんばし こちょこちょ

をやりました。

見本の振付は養生保育所の保育士さんがやってくださいました。

演奏は

・クーラウ・ソナチネ Op.55-2
・クレメンティ・ソナタ Op.25 No.6-2
・シューマン 五月、愛する五月
・モーツァルト・ソナタ K.282-1
・モーツァルト・ソナタ K.332-2

を弾きました。

生ピアノを弾く時は、普段耳にする、テレビ、スマホ、パソコン、CDなどのデジタル音との違いを話します。そう言われればそうだなと気づかれる方がいらっしゃいます。

イベントの内容が少しでも皆さんの子育てのお役に立つといいなと思っています。

滋賀の本

隣の県だけどまだまだ知らない所もある滋賀。ことりっぷなどコンパクトな旅行ガイドブックは限られた場所しか紹介してないし、大きなのは派手派手でちょっとあれなので別の棚を探して良さげな本を見つけました。 いい所たくさんで興味津々です。
(5/28ツイートより)

御所南 ピティナステップ

今日は御所南(旭堂楽器店)のピティナステップに参加しました。 めったに弾けないベーゼンドルファーを弾くつもりでしたが昨日3種類試弾して結局スタインウェイを弾きました。
(5/21ツイートより)

保育士のテキストを読む

保育士のテキスト読み始めています。これまで読んだ本で知っていること、発達心理学で学んだこと、自分の携わってきていることなど、重なる部分も多い。今まであまりちゃんと知らなかったのは福祉に関する法律や制度や歴史のことなど。どの科目も興味深いです。(5/15ツイートより)

心地よいテンポ

前からちょっと思っていたんですが、アンダンテくらいのゆっくりめのテンポの曲を、自分の心地よい速さで弾くと、脈の速さに近いんじゃないかなと。なんか関係ありそうな気がしています。(5/14ツイートより)

「音楽アイデンティティ」

「音楽アイデンティティ」は何年も前に読んだ本。ここ何年か本棚に入ったままでしたが来月のイベントの資料の参考になるかなと久々に開いてみると覚えてない部分が多く今まさに確認したいことが色々。音楽心理学の中に音楽発達心理学があり、乳幼児の音楽性についての研究もこの中にある。(5/9ツイートより)

ピアノに合わせてあそぼう(2023.5.8)

今日はじゅらく児童館「ピアノに合わせてあそぼう」の日でした。0歳児の割合が多かったので、職員さんとその場で打ち合わせてテンポや内容を調整しました。ミニマラカスはおしゃぶりに(笑)。 演奏はクレメンティとシューマンでした。(5/8ツイートより)

京都御苑と梨木神社

京都御苑へ散歩に行くと、拾翠亭の公開日だったので中に入りました。 日本の建築は庭ありきやねとよく話しています。(5/6 ツイートより)

それから梨木神社へ。 以前境内にマンションが建ったのですが横の寺町通からちらっと見たくらいだったのでどうなったか確かめに行きました。なんと最初の鳥居の後ろに建っていました。木で隠れてますが。参道に建てたとは驚きました。境内にはカフェも。庭でコーヒーいただきました。(5/6 ツイートより)

もいもい

プレゼントで『もいもい』の絵本をもらったんですが、知り合いの小さなお子さんも好きだそうです。絵も好まれるんでしょうけど、言葉の響きも面白いのかも? 興味深いです。
(5/6 ツイートより)

(ブログ、なかなか書けませんので時々ツイッターより転載します)

「死と生」のコンサート

4月8日は、京都文化博物館別館ホールで行われた、三橋桜子さん、パブロ・エスカンデさんご夫妻主催のコンサートシリーズ、アンサンブル・コントラスタンテへ行ってきました。今回のテーマは「死と生」でした。
「死」というとなかなか重いテーマに感じますが、全体としてその対比としてある「生」が浮き立つような印象がありました。「生と死」ではなく「死と生」という語順にされたのも、「生」に光を当てようという意図があったのではと勝手に想像しています。

プログラムは以下のとおり

・ランベール 愛する人の影

・クープラン 2つのミュゼット (歌なし)

・モンテクレール ダイドーの死

・ヘンデル 調子の良い鍛冶屋(三橋桜子編曲) (歌なし)

・フローベルガー ブランシュロシュ氏の死に寄せる追悼曲 (歌なし)

・バッハ オルガンのためのトリオソナタ 第5番より ラルゴ (歌なし)

・パーセル 妖精の女王より「聞いて!風がこだましながら」 (歌なし)

・シューベルト リュートに寄せて

        ポロネーズニ短調 (歌なし)

        死と少女

・サンサーンス 死の舞踏 (歌なし)

・エスカンデ 5つの死の歌(イバルボウロウの詩による)
        高熱
        死
        死のヴォカリーズ
        船
        道

・フォーレ 組曲「ドリー」より子守唄 (歌なし)

・エスカンデ さくら(茨木のり子の詩による)

(バッハのラルゴは時間の関係で演奏されませんでした)

谷村由美子(ソプラノ)
三橋桜子(チェンバロ・オルガン・ピアノ)
パブロ・エスカンデ(オルガン・オッタビーノ・ピアノ)

お二人のコンサートのプログラムはいつもオリジナリティの高い、創意工夫の感じられるものばかりですが、その理由の一つは楽器の編成に合わせた編曲が多いというのがあるのではと思います。伴奏も連弾であったり、チェンバロとオルガンだったり、曲によって入れ替わって弾かれます。パブロさんが作曲家で演奏もこなされるので、かなり自由にできるのではないでしょうか?
例えば、サンサーンスの「死の舞踏」という曲は、元々オーケストラの曲ですが、ピアノとオルガン用に編曲され演奏されました。他ではなかなか聴けないと思います。かっこいい編曲、演奏でした。
また別の理由として、選曲が面白いというのもあると思います。今回もバロックから現代(パブロさん)まで幅広く、知らない曲が多かったです。
その中でまた聴いてみたいと思える曲が何曲かありました。例えばシューベルトの「リュートに寄せて」など。

そして、特に印象深かったのは「5つの死の歌」と「さくら」です。

「5つの死の歌」はウルグアイの詩人、イバルボウロウの詩でそれにインスパイアされてパブロさんが若いころに作ったということです。この曲を聴いていて、ピアソラを思い出しました。パブロさんはアルゼンチン出身のようなので、どこか似た感性があるのかなと思うことがあります。現代的な響きと哀愁を帯びた旋律に心動かされ、何度も心に波がおこり涙が出そうに。声が楽器のようになるヴォカリーズもいいなと改めて思いました。

そして「さくら」。これは詩人、茨木のり子の詩で、ソプラノの谷村さんがパブロさんに作曲を依頼、今回初めて公の場で演奏されるということでした。

この詩はなかなか強烈でした。

さくら

ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
先祖の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しいとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と

今回のテーマ、「死と生」について考えさせられる。死生観が表されていると感じる詩。
美しい音楽(ピアノ伴奏、歌声)とあいまって、迫ってきました。

谷村由美子さんの声は、ふくよかで柔らかい、けれど迫力もあり聴きごたえあるものでした。

終わって帰る前、お二人に挨拶しましたが、「すごくよかったです!」などとしか言い表せないことがもどかしかった。人が多くてゆっくりは話せなかったというのもあるのですが。
感じたこと、心に起こったことはそう簡単には言い表せない。せめて、帰って少しでもその時の感じを思い出せるようブログに書こうと思っていました。

書いてみるとやはり、難しい。