音楽」カテゴリーアーカイブ

1歳児の拍感

先月、孫のNちゃんが体でリズムをとりながら「おうまのおやこ」らしきメロディを歌っていたことについて書きました(「歌う子ども」)。

その後、同じシリーズの「ぞうさん」を買って、それを歌いながら見せてあげました。
すると、歌に合わせて体を横に揺らします。なんと、おうまのおやこの時とは違う体の動かし方です。おうまのおやこは4拍子で縦に動いていました。ぞうさんは3拍子。曲の雰囲気が違うことを感じ取っているのでしょうか?

1歳児、あなどれないなと思うことが時々あります(笑)。

「歌いかけは言葉の発達に良い影響を及ぼすだけでなく、集中力を養い、心の発達に良い影響があるのではと言われています」

これは、発達心理学系の文献で見かけた内容で、イベントでもお話しています。
けれども私自身は発達を促すためにという意識はあまり持たないようにしています。
それよりも、喜ぶ顔、楽しむ様子がみたい、その一心ですね。
その結果として心豊かに育ってくれたらと思います。

ピアノに合わせてあそぼう(2024.7.8)

今日はじゅらく児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」の日でした。
珍しく0歳児さんはいなくて1歳以上から2歳までの子たちでした。
今回の自己紹介テーマは「行きたい場所、おすすめの場所」。
京都市水族館、こどもみらい館、京都鉄道博物館、きりのこ(亀岡にある木の遊具がある施設)など。暑い季節でも大丈夫そうな所ばかりでした。

今日の曲目は以下のとおりです。

・おはようのうた

・たなばたさま
・海
・きらきら星

・さかながはねて
・りんごがころころ
・こぶたぬきつねこ

・かもめの水兵さん

・ぼくのミックスジュース
・南の島のハメハメハ大王

(演奏)
・歌の翼にのせて(メンデルスゾーン)
・星に願いを(編曲:今村陽子)

8月は夏休みで児童館には朝から小学生が来るため、「ピアノに合わせてあそぼう」はお休みです。

保育士実技試験終わりました

今日は保育士実技試験でした。

実技は造形、音楽、言語から選びますが、私は音楽と言語を選びました。

午前に言語、午後に音楽の試験でした。それぞれ3分くらいなのですが、順番に受けるので滞在時間は6時間以上になりました。

言語の試験は何も見ず話す素話(すばなし)ですが、「おむすびころりん」を選びました。
決まった台本があるわけではなく、試験向けに売られている台本(公式ではない)を買うか、絵本などを見てアレンジをするか、自由です。どんな台本がいいのかわからないので、試験向けに売られているのをネットで買いました。でも結局、自分が自然に話しやすいように色々といじって変えました。それを元に3分で話せるように何度も時間を計って練習をしました。少々間違えても、アドリブで乗り切れるだろうと思っていました。練習中に、たまに何度もでてくる「おむすび」を「おにぎり」と言ってしまうことがあり、これは気をつけねばと思ってました。

ところが、今日本番、「おじいさん、おいしいおむすびをありがとう、お礼におもちをごちそうします」と言うところを「おじいさん、おいしいおもちをありがとう、お礼におもちをごちそうします」と言ってしまいました!
落ち着いて話しているつもりでも、無意識に気持ちが先にいって、「おもち」が出てしまったのかもしれません。言った直後に気づきましたが、何事もなかったかのように先にすすめました。後から、実際の現場ではそういう場合言い直す方がいいのかなと思いましたが、もう遅い。

音楽は、弾き歌いです。課題曲は「夕焼け小焼け」と「いるかはザンブラコ」でした。
ピアノ伴奏はどれくらいの編曲がOKなのかわからないので、市販の楽譜(編曲も様々な中から選んで)をネットで買って確かめて、それからそれを元に自分好みに変えました。移調もしました(もちろん下に)。歌はYouTubeのボイストレーニングで発声の練習も何度かしました。
せっかく歌いやすいキーに移調していましたが、本番では普段より声が出にくく、あーあ、でした。

言語も音楽も、どれくらい減点されるだろう? ちょっと浮かない気分で帰りました。
ギリギリでいいので合格したい。また受験となるとやる気をだすのは大変。まあ、終わったことはどうしようもないので、発表まで忘れるようにします。

歌う子ども

何か月か前、「おうまのおやこ」と「チューリップ」の歌詞が書かれた小さな絵本を買って、それをこれまで何度か孫のNちゃんと一緒に見ながら歌ってあげていました。

昨日、Nちゃんはとうとうその絵本を開きながら体でリズムをとって謎の発音で歌いだしました(本は持ったままで見ずに歌っている)。なんとなく「おうまのおやこは」というメロディにも聞こえます。違うページを開いては、また歌う。それを何度か繰り返していました。なぜか少し難しい顔をして(笑)。

これまでも、何度か遊びながら鼻歌のような歌を歌っていたことはありますが、この小さな絵本が歌の絵本であることは理解していたようです。

Nちゃんは1歳5か月を過ぎましたが、大人の話す言葉を聞いて少しずつ理解していくように、音楽表現も聴いて理解していっているようですね。こちらは歌ってあげているだけですが、体でリズムをとることは歌とセットになっているようです。一音が一拍のような区切り方。

これまでもおもちゃから出る音楽などに合わせて体でリズムをとることはありました。子どもの持つリズム感も興味深いことです(以前イベントでリズムについてとりあげたこともあります「子育て講演会〈リズムを感じよう、リズムであそぼう〉」)。

この辺りまで書いて、参考文献にしている『フリッツ・イェ―デの音楽教育ー「生」と音楽の結びつくところ』(小山英恵著/京都大学学術出版会)に書かれていることを思い出しました。

子どもは、喜びの気持ちを歌にする

子どもの歌には、両親や兄弟と共に歌う喜びや安心感がそのままあらわれる

子どもの歌は、幸せな「生」の表現としての創造活動であるとイェーデは捉えている

P44

子ども自身は無自覚でも、愛されている、守られているという安心感の中で、自然と音楽表現が生まれてくるように思えます。

これまでの音楽イベントでも何度か、子どもと音楽の関係について話をさせていただいていますが、音楽が子どもの幸せな成長に役立つなら何よりだと思っています。

ピアノに合わせてあそぼう(2024.6.10)

今日はじゅらく児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」の日でした。
今日参加してくれた子たちの月齢は3か月から1歳8か月まで。
自己紹介のテーマは「お気に入りのおもちゃ」。
6月なので梅雨をイメージする曲を何曲かやりました。

今日の曲目

・おはようのうた

・かえるのうた
・かたつむり
・あめふり

(手あそび)
・幸せなら手をたたこう
・とんとんとんとんひげじいさん
・パンダうさぎコアラ

・あめふりくまのこ

(リズムあそび)
・おんまはみんな
・山の音楽家

(演奏)
・モーツァルト・ピアノソナタK.330 第2楽章
・きらきら星(編曲:今村陽子)

イベント後は子どもたちはおもちゃで遊びます。その間、担当の職員さんと次回の打ち合わせをしますが、今回は前回2か月分やったので打ち合わせがなく、子どもたちを遊ばせながらお母さんたちとゆっくり話せました。お母さんたちとの情報交換は興味深いし、今後はもう少しそういう時間を増やしたいなと思いました。


「赤ちゃんとピアノコンサート」を終えて

今日は左京区の養生保育所で「赤ちゃんとピアノコンサート」というイベントをやらせていただきました。保育所の子向けではなく、地域の子育て親子向けのイベントです。こちらでやらせていただくのは今回で3回目です。
13組の親子が参加してくださって、部屋は結構いっぱいでした。2か月の赤ちゃんから2歳半のお子さんまで色々な月齢の子たちが集まりました。

プログラムはお話と歌(手遊び・ふれあい遊び)とコンサートです。

お話は「子育てに音楽を」というタイトルでやらせていただきました。以前のイベントの時の内容と同じ部分がありますが、赤ちゃんと音楽をテーマにしたお話で大事だと思うことは一緒なので、そうなります。毎回、参考文献も載せた資料もお渡ししています。

マザリーズ、赤ちゃんが好む歌の傾向、歌いかけによる影響、歌と言葉との関連などに加え、愛着形成についても少しお話しました。

歌は次の曲目をやりました(手遊びは担当の保育士さんが手伝ってくださいました)。

・かえるのうた(輪唱)
(以下手遊びとふれあい遊び)
・かたつむり
・あたまかたひざぽん
・むすんでひらいて
・おおきなたいこ
・てをたたきましょう
・いっぽんばしこちょこちょ
・ポップコーン

演奏の曲目は次のとおり
・歌の翼にのせて(メンデルスゾーン)
・ハイドン・ピアノソナタHob.XVⅠ:35 第2楽章
・オーバー・ザ・レインボー(編曲:今村陽子)
・モーツァルト・ピアノソナタK.330 第2楽章
・きらきら星(編曲:今村陽子)

参加してもらえる手遊び・ふれあい遊びと、聴いていただく演奏の時間配分はいつも悩ましいのですが、両方にご要望があるようなので大体同じ割合にしました。手遊び・ふれあい遊びはやはり結構盛り上がりました。演奏でもリズム取っている子もいたり、知っている曲は歌ってくださったりで、少し参加していただけました。

イベント終了後、1歳半の子がピアノの所に来て鍵盤を鳴らしていました。そして、うれしそうに横にいた私の顔を見上げます。何度かそれを繰り返した後、椅子に座りたそうにしていたのでご両親が座らせると、また鍵盤を鳴らし始めました。それで、おうちでも触っているんですか?と聞くと、ピアノはないし触っていないということです。この子は私が今日弾いているのを見て、同じようにしたかったのではないかと思いました。本当にうれしそうにしていて、かわいかった。

最後にアンケートで感想などを書いていただきますが、これを見るのが楽しみであり、また参考になります(イベント後に何人かのお母さんと話して直接感想も聞いていますが)。

ピアノが聴けて良かったという感想も多かったですが、お子さんがピアノの音を聴いて嬉しそうにしていた、楽しそうにしていたという感想もいくつかあって何よりうれしいです。2か月の赤ちゃんのお母さんが「歌の翼にのせて」がお気に入りだったと言われ少し驚きました。こんなに小さいのに何か感じてくれた? お母さんたちから見て、感じられたお子さんたちの様子は興味深いです。

担当の保育士さんも、お母さんたちと音楽遊びをしているお子さんたちがとてもうれしそうだったと喜んでくださいました(やはりふれあい遊びが一番うれしそうな感じがしました)。

みなさまの感想や、私が感じたことなどをまた次の機会に生かしていきたいです。

「あかちゃんとピアノコンサート」

2024年6月5日、左京区の養生保育所にて「あかちゃんとピアノコンサート」というイベントをやらせていただきます。地域の子育て中親子向けのイベントです。養生保育所ではこれで3回目になります。
内容は、子育てと音楽のお話、手遊び、コンサートとなります。
お近くの方、よろしかったらお越しください。

木もれ日の動画

2018年にスタジオ録音して、アルバム「good time」に収録している「木もれ日(sunlight)」という曲があります。2018年にYouTubeにも動画(写真1枚のみの)をアップしていますが、今回新たに木もれ日の写真を集めて動画(スライドショー)を作ってみました。

過去に撮りためている写真データの中からよさげなものを探しましたが、案外イメージに合うものが少ないです。写真を撮りたくなる瞬間の一つに、光がきれいなと感じる時があります。なので、木もれ日の写真もわりととっているつもりですが、後で見ていいと思える写真を撮るのはなかなか難しいですね。

アルバム配信に当たってタイトルの英語表記もしますが(海外にも配信しますから)、当時調べて「sunlight」にしています。今回改めて調べると「dappled sunlight」がより「木もれ日」を的確に表している言葉だとわかり、YouTubeの英語表記はそちらにしました。

演奏は改めて聴くと雑に感じる所がありますが、この曲はわりと好きなので使ってみました。

よかったらご視聴ください。

ピアノに合わせてあそぼう(2024/5/13)

今日はじゅらく児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」の日でした。
今回の自己紹介のテーマは「好きな絵本」。月齢に合わせて選ぶ本も変わってきますよね。私も最近読み聞かせしているしこれからさらに増えると思うので(まご!)、どんな本が好まれているのか興味深いです。

今日の曲目

・おはようのうた

・こいのぼり
・めだかの学校
・ことりのうた

(手あそび)
・大きなたいこ
・おべんとうばこのうた
・あたまかたひざぽん

・おつかりありさん
・さんぽ
・おもちゃのチャチャチャ

(演奏)
・クレメンティソナチネ Op.36, No.4 第2楽章
・シューマン 五月、愛する五月

毎月季節の歌を入れながら色々な曲をやっていますが、とても有名なのにまだやっていない曲が何曲かあります。今後また取り入れてみたいです。

シングル配信

いつもアルバム配信でお世話になっているTuneCoreのシングル1年無料配信サービスキャンペーンがあったので、初めて編曲ものを出してみました。著作権が切れている「大きな古時計(Grandfather’s Clock)」です。すでにYouTubeにも出していますが、配信のために少し音色を調整しました。

最近、ローファイという言葉を知りましたが、きっかけはあるピアニスト(兼作曲家)の演奏をたまたまYouTubeで聴いたことです。ピアノの音はややこもった感じで、ダンパーの音がはっきり聞こえていて生々しい感じがしました。でも、そういったスタイルなのだろうと思いました。夫にその曲の雰囲気の話をすると「ローファイ」じゃない?と。

Lo-Fiとは、音楽のレコーディングの際の録音状態、録音技巧の一つで、極端に高音質なものではない録音環境を志向する価値観。転じて、そうした要素を持った音楽自体を表す言葉。

ウィキペディア

これまでなるべくノイズを入れないように、良い音質でということを気にしてきましたが、そうでないスタイルもあるんだな、そういう雰囲気が合う音楽もあるんだなと新しい価値観に触れた気がしました。
写真などでも、あえて鮮明でない、昔の写真のような雰囲気を持つ作品もありますよね。

今回の配信曲は、別にローファイを意識したものではありませんが、自宅で録音しているからそもそも録音環境はよくない上に、自分でできる範囲で調整しただけだから、さほどたいしたことはできていない。
今後も自宅で録るなら録音環境の改善はあまり見込めないから、それを生かしてローファイな感じもありかもとちょっと思ってみたり。でもそれはそれで、録音や仕上げの技術がいりそうですね。

YouTubeの私のチャンネルで↑のアルバムジャケットの動画を選ぶと、YouTube Musicを利用していない場合(?)すでにアップしている方の「大きな古時計」が再生されるみたいです。仕組みがよくわかりません。