月別アーカイブ: 2020年8月

MiMi Records よりアルバムリリースされました

今年6月にポルトガルのMiMi Records よりアルバムをリリースしないかという申し込みをいただき、その後色々打ち合わせしながら話を進めていき、昨日リリースとなりました。このアルバムは私が今年6月に出した、”imaginary world (remastered version)” と同じ内容です。

MiMi Recordsよりアルバムをリリースするにあたり、別のジャケットのデザインも提案していただいたんですが(4つも)、申し訳ないけれどイメージが合わなくて結局私がすでに出しているアルバムと同じものにしてもらいました。

ライナーノーツはポルトガル語と英語で書かれていて、英語は以下の通りです。

Yoko Imamura lives in Kyoto and she always had a deep love for Piano. The basis of her music is classical music, but she also likes various genres of music.

The album contains seven tracks of soft, melodic piano instrumentals that sound like they were written so listeners could the beauty of a not too densely written piano composition.

This “Imaginary World” was created for something which can be played on quiet evenings or sunday mornings, knowing that it will be a comfortable ride until the last track has passed.

あれっ??というところもあるんですが、素敵な表現をしてくださっています。でも、最初見せていただいた私のプロフィールは事実と違う部分があったので変えてもらいました。それは、私が若いころに最初に聞いたのが、エリック・サティとPhilip Glassと坂本龍一ということです(そんな事一言も言ってないのに大胆な人だ(笑))。サティと坂本龍一を聴いたのは、私がピアノを始めてからずいぶん後のことです。Philip Glassという人は今回初めて知りました。私は元々クラシック音楽から始めて、それでも様々なジャンルの音楽も好きであるという意味で書いて送ったら、その部分はそのまま使われました(笑)。

彼が3人の音楽家の名前をあげた理由が、私の音楽からそういう雰囲気を感じたためだとしたら、光栄です(笑)。

 

Imaginary World


MiMi Records

 

 

愛着あるピアノ

今日、100までピアノライフの調律師さんから連絡があり、ぼちぼち修理も終わるということです。来週後半、持ち帰っていただいたアクション部分を取り付けていただく予定です。グランドピアノが復活したら、また主にそれを弾くことになります。

今代わりに弾いているアップライトピアノは、普段はあまり弾くことがなかったのですが、今回は大活躍しました。弾かないから調律も3年ほど空いてしまっていたのですが、今回は調律もしてもらい、なかなか調子もよく、さらに弾き続けて愛着も戻ってきました。

このアップライトピアノは私の2台目のピアノで、中学の時に買ってもらったものです。最初のピアノもカワイでしたが、よりたくさん練習するのに合わせグレードアップするため、買い換えることになりました。色々思い出も詰まっていて、思い入れのあるピアノです。ずいぶん年季入っていますが、昔のピアノは素材がいいということで、大切に使えばまだまだいけそうです(100までピアノライフさんが言われると説得力ある(笑))。

グランドとアップライトでは構造も違うし、タッチの感じも違うし、ずっとグランド弾いててたまにアップライト弾くとちょっと違和感があるんですが、今回、約1ヶ月ほど弾くことになって、だんだんと指にもなじんできて、いい感じになっています。これで録音したら案外音の大きなグランドよりうまくいったりとか、まさかな考えも頭をよぎったり(汗。それでは修理の意味がなくなるではないか!)。

グランド復活したら、やはりグランドメインで弾くようになるから(やはり音に深みがある)、アップライトはまたあまり弾かなくなるかなと考えるとちょっと寂しい。自分の気持ちを表せる楽器というものには、妙な感情を抱くのですね。分身というか……。なんでセンチメンタルな気持ちになるんだろう? 不思議。今回、修理に出すときにはこんな気持ちになるとは思ってなかったんですけどね。

 

 

「切り絵」(お話と音楽)

先日「月のひかり」というお話に音楽を合わせてYouTubeにアップしましたが、今度は「切り絵」というお話です。これも昔夫と作ったいまむら文庫の作品です。

このお話は、うちの子が小学1年生の終わりに、当時夫の転勤のため暮らしていた岡山から引っ越す際に感じたことにヒントを得ています。うちの子が生後6ヶ月から1年生の終わりごろまでの間住んでいた賃貸マンションには、たくさんの子どもたちがいて毎日毎日お互いの家や、マンションの敷地で遊んで楽しく過ごしていました。夫が会社を辞め引っ越すことになりましたが、まだ小さいから、友だちと離れても多分大丈夫だろうと思っていたんです。でも、引っ越しの前日、娘に泣かれてしまって、ああ、わかってるんだ、可哀そうなことをしてしまったと、たまらない気持ちになりました。

私たちがいた部屋には、引き続き岡山で一緒だった会社の後輩家族が引っ越して来ましたが、その人から、同じ階の一番仲良かった娘より一つ年下の男の子が毎日ピンポンをならしにくると聞き、その様子が目に浮かび泣けてきました。引っ越したことを忘れているのか、わかっているけど会いたがっているのか。仲良かった子どもたちを引き離してしまったことに胸が痛み、今でも思い出すと切なくなります。

「切り絵」の設定は、もう少しだけ大きな子たちですが、子どもの目線で「別れ」について書いたお話です。ずっと一緒にいると思っていた友だちがいなくなる。それがどういうことか、すぐにはわからない。子どもなりの心の変化を表現したいと思いました。ちなみに、思いっきり関西弁ですので(笑)。

曲はアルバム「imaginary world (remastered version)」より「めぐりあい/encounter」」です。

よかったらご視聴ください。

「月のひかり」(お話と音楽)

このブログにも何度か書いていますが、昔夫と「いまむら文庫」(話:私、絵:夫)というサイトで作品を作っては発表していました。主にうちの子が小学生から中学生くらいにかけての5年間くらいのことです(ホームページはほぼ放置ですが今もあります。長年経過する中でなぜかソースがぐちゃぐちゃになっていて直したいのですが、ページ数も多く手を入れる時間がなかなかとれません)。絵のないお話もいくつかありましたが、今は下げている状態です。その頃は今のように山のようにコンテンツがある時代ではなく、けっこう珍しがられました。英語版も作って海外のポータルサイトにも載せてもらったりしていました。

当時、子育てを経験して色々と感じたことがあり、かなり自然にお話が生まれてきました。その頃は言いたいことや大切に思ったことをストレートに書くよりもお話にする方がやりやすかった。その後は逆になりました。お話を書くのをやめてからは言いたいことを創作を通して表現する方が難しく感じるようになっていました(汗)。それは多分、考えることが昔と比べ複雑になっているからだと思っていましたが、それだからこそ最近はストレートに書く方が難しくも感じ始めています。実は世の中はっきりとは断言できないことが多いよなあと、書いているうちに頭の中が哲学してくる(笑)。なのでまた物語を書いてみたい気もします。

以前から、いまむら文庫の作品と音楽を合わせてみたらどうだろうかと思っていて、ようやくやってみました。「月のひかり」という作品です。このお話しは子育てというよりも、私自身が高校生の時に窓から入る月の光に魅せらていたことがヒントになっています。

曲は「blue moon」でアルバム「AGAIN」からです。よかったらご視聴ください。