月別アーカイブ: 2016年1月

日本テレマン協会の「福袋コンサート」

最近、作曲とImprovisation(即興)の関係についてあれこれ考えているさなかですが、今日はパブロ・エスカンデさんからお招きいただいたコンサートに行ってクラシック音楽を楽しんできました。日本テレマン協会のマンスリーコンサート(室内楽)ですが、今日のタイトルは「New Year’s Gift 福袋コンサート」でした。さすがパブロさんらしく、テレマンからクライスラーまで変化に富んだ楽しいプログラムでした。
ゲストのソプラノが歌われた、ヨハン・シュトラウス二世の「春の声」の演奏はワルツのリズムにとてもわくわくしたし、クライスラーの「プレリュードとアレグロ」は大好きな曲で、生で聴けてやったーという感じでした。素晴らしい演奏でした。
これらの曲は花があるというか、気持ちが高揚しますね。静かな曲が心を安らかにするのに対して対照的で、どちらも音楽の素晴らしいところだと思います。
パブロさんは前半はチェンバロ、後半はピアノ伴奏でしたが、本当に何でも弾かれるしいつもすごいなと思います。
そうやって聴きながら、いつも自分の音楽についても考えています。いい刺激となります。

懐かしい合唱曲

実は中学の時、合唱部でした(そんなに声でないんですが)。
部員は兼部の男子も含めて100人くらいの大所帯でした。合唱は学校でちょっとしたブームでもあったように思います。今でもNHK合唱コンクールの曲やいくつかの合唱曲を覚えています。
1度だけ毎日放送かどこかのコンクールに二重唱で参加しました(私はアルト)。一緒にもう一組三重唱で参加した仲間もいました(私、伴奏した気がするけど記憶があいまい)。その時の音源がテープに録音してあってその後何度か聞いていますが、さすがに古くてテープが伸びてしまって多分もう聞けない(-_-;)。
歌は覚えているんですが、あの曲のタイトルは何だっけと気になって、出だしの歌詞で検索したら見つかったからインターネットってやはりすごい!
『秋の歌』なんですが、なんとメンデルスゾーンの曲で日本語訳は吉田秀和さん! 知らんかった(忘れたのかも?)。吉田秀和さんと言えば、貴重な『モーツァルトの手紙』を翻訳した音楽評論家。
三重唱の方は、『遥かな友に』。これは日本の歌で、磯部俶さん作詞・作曲(1951年)。
Youtubeにももちろん、あります。
『秋の歌』
すごい、私たちが歌った同じ曲とは思えない! 私たちはもっとゆっくり歌いました。日本語で。
『遥かな友に』
YouTubeは男声合唱。友だちは女声三重唱でした。なんか、泣けますね、この曲。じわーっときます。
美しいハーモニーは、曲を作る時いつも意識することですが、声楽のハーモニーの溶け合う魅力はまた格別な気がします。
曲のタイトルが思いだせて、またすばらしい歌もYouTubeで聴けて、よかったです。

世界の子守歌

以前読んだ『赤ちゃんは何を聞いているの?』(呉東進著/北大路書房)の中に、世界の子守歌をピックアップして調べたら、440ヘルツ(中央ドの上のラ「A」)の音が一番使われていたということが書いてありました。この音は赤ちゃんの泣き声の高さと言われていますね。胎内によく聞こえる音でもあるということです。言語や文化が違っても、人としてのベースは同じなんだと思えますね。とても興味深いことです。

たまたま思いつきで検索したらおもしろい動画がありました。
42 Lullabies from Around the World – Lullaby for Babies
世界の子守歌の動画です。おもしろい! スペインは子守歌までフラメンコで、目がさめそうです(笑)
歌にはそれぞれの文化が反映されているんだなと、改めて感じます。

音楽と共に

こんな記事がありました。「95歳の認知症おじいちゃんが受け取った、人生最高のサプライズ」
あるピアニストが認知症のために介護施設に入り、一緒に演奏する人がいなくなってしまったのですが、介護職員の協力で演奏仲間を募集したところ、80人以上のミュージシャンから「喜んで協力する」と連絡があり、セッションが実現したということです(日本ではなかなか難しい?)。
私が子どもの頃習っていたピアノの先生は今は介護施設に入っていらっしゃると聞きました。まだ会いに行けていませんが、先生は施設にピアノを寄付したにもかかわらず、弾かせてもらえないということでした。事情はわかりませんが、辛いのではと思います。
以前、友だちがケアマネージャーをしている施設に行って音楽イベントをした時、全調のハーモニカ(全部で24本のはず。たまげました!)を準備して最前列で音楽に合わせアドリブもありの演奏をされていた、元ハーモニカの先生がいらっしゃいました。
ずっと音楽と共に生きてきた人たちは、最期まで音楽を続けたいのだと思います。私もそれを望んでいますから!(笑)

梅宮大社へ初詣

今日は家族3人で初詣へ行きました。梅宮(うめのみや)大社です。ここは、酒造、子宝や縁結びの他、学業、音楽芸能(!)の神様が祀られているということですが、その始まりはおよそ1300年前ということです。
近くの松尾大社の初詣に比べると人も少なく、屋台などもなく、静かでゆっくりできる感じです。四季折々の花が楽しめる神苑は、今は花は少ないですが、それでも椿、梅(早い?)、水仙、千両・万両・南天の赤い実などが見られるし、木々には春を待つまだ閉じている新しい芽がたくさんあって、自然の生命力を感じることができます。
いつもお守りは買ったり持ったりしないのですが、「音楽芸能成就」のお守りを買ってしまいました(笑)。今年もきっといいことがあるという予感がします(ポジティブです!)。

 

『The Starfish Story』

少し前にカリフォルニアに旅行に行った友達が2週間ほどの間に2回も聞いたというお話を送ってくれました。『The Starfish Story』ヒトデのお話です。
じぶんなりに意訳してみました。

老人が明け方の海辺を歩いていました。見ると前方に少女が歩いています。彼女はヒトデを拾っては海へ投げ入れています。老人は少女に追いつき、そしてどうしてそんなことをしているのかたずねました。少女はヒトデがこのままここで朝日にあたれば死んでしまうからと答えました。「だけど海岸は何マイルも続いているし、何百万というヒトデがいるよ」「そんなことをしてもあまり意味がないのじゃないかな?」と老人は言いました。少女は手に持っているヒトデを見て、そっと波間に投げました。「このヒトデにとっては大切なことよ」

そこの土地の人たちはこの話が好きだということです。友だちも好きだと言っていました。私もとてもいい話だなと思ってブログに書こうと思いました。こちらから見れば無数にあるうちの一つ。でも逆にそれぞれにとってはたった一つの大切な命。短いながらとても感動的なお話だと思いました。勝手にこのお話に励まされた気持ちもあります。たとえわずかなことでも意味はあるはずだと。皆さんはどのように感じられるでしょうか?