月別アーカイブ: 2017年8月

アルバムの配信を始めました

先週の水曜日、録音をしました。今回は、アルバムの形まで持っていこうと思って、8曲を録る予定にしました。

録音時間は演奏とエンジニアの作業時間含め全部で5時間(1時間延長の可能性あり)で予約していて、今までの経験から8曲はちょっと大変かもと思ってましたが、エンジニアの方もなかなか時間が厳しいねと言われました。もっと時間をとるという方法もありましたが、だんだん集中力も落ちるから、これまで通りせいぜい5~6時間くらいかなと思ってそうしました。

とりあえず、やってみようということで、1曲演奏して、それを一緒に聴いてまた録りなおしてと1曲ずつすすめていきました。1曲にかけられる時間が限られるので、もっと弾きなおした方がいいかなという曲もありましたが、ある程度割り切りました。多分何度とりなおしても演奏上気になる部分は必ず出てくるので。これが自分の今の実力と思って。それでもやはり時間はぎりぎりまでかかりました。あとで、録音当日1~2時間練習して、そこのピアノに慣れてから録ればよかったんじゃない?とエンジニアの方に言われて、そうやなと思いました。

今回は、初めてのスタジオ、エンジニアの方でしたが、合間にかなり音楽の話をしました。私がこの演奏でいいのか(特に新しめの曲は)、うーん、と悩んでいる間、色々なコメントをしてくれました。自分の音楽がどう感じられているのか?少し意外な感想もあり、なかなか参考になりました。

なんとか、8曲録り終え帰ってから改めて聴いて、とにかく目標通りアルバムの体裁に仕上げました。アルバムタイトルは「LIKE A GENTLE VOICE」(優しい声のように)にしました。このブログを書く前にすでに、国内外の各音楽ダウンロードサイトへTuneCoreを通じて登録を済ませ、配信が始まっています。

(2019年8月でTuneCoreからの配信は終了、現在bandcampでお聴きいただけます)

パリ・マグナム写真展を見て

京都文化博物館で行われている「パリ・マグナム写真展」へ行ってきたので、ちょっと書きます。

マグナムというのは、京都文化博物館のサイトより引用すると

1947年、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアによって「写真家自身によってその権利と自由を守り、主張すること」を目的として写真家集団・マグナムは結成されました。以後、マグナムは20世紀写真史に大きな足跡を残す多くの写真家を輩出し、世界最高の写真家集団として今も常に地球規模で新しい写真表現を発信し続けています。

ということです。

日曜の朝にこの展覧会のことを知って、マグナムについてほぼ何も知りませんでしたが、面白そうだから行ってみることにしました。

写真は、1932年から2017年5月までのもので、「人」を主役としたものが多かったという印象です。ストライキ、デモ、集会、暴動、戦争などを含む様々な状況の中での、人の姿や表情がうまくとらえられていて、その瞬間の前後について想像を膨らませたくなるような感じがして、じっくり見ていました。様々な人の表情から、何を感じて、何を考えているのだろう?と考える。

展示室の入り口を少し入ったところに、アンリ・カルティエ=ブレッソンの言葉が紹介してありました。

「以前の私は詩のために詩を探求する人のように、写真のための写真を求めていた。マグナムの誕生で、物語を語る必要性が生みだされたのだ」

確かに、物語を感じました。物語は見る人を引きこむのだと思います。

写真はモノクロームがほとんどで、最後の方でカラーが出てくるのですが、ふと感じたことがあります。モノクロームの写真をたくさん見た後、カラーの写真を見ると、急に物語から現実に引き戻されたような感じがしました。目に映る情報が増えて色が気になる感じ。全部カラーならそんな風には思わなかったかも。今回の展覧会はモノクローム写真がとても魅力的だなと思いました。そして、写真だからこそできる表現というものがあることを改めて感じさせてもらいました。

もっともっと色々なことを思ったんですがね、なかなかまとめるのは難しいです、いつも。

先入観なしで、好奇心で接して何かを感じるというのは楽しいものです。音楽に限らず、常にわくわくさせてくれるもの、インスパイアしてくれるものを探しているなと自分で思います。道端の花でも!

 

音楽の好み

世の中には実に色々な音楽があって、音楽の好みが様々であることは、ネットで音楽関連の情報を見たり、聴いたりしているととても実感できます。好きな音楽のジャンルがある程度決まっている人と、いくらかジャンルをまたいで聴いている人とは分かれているという印象はあります。

自分がオリジナル曲を作っているから、ジャンルに分けられない音楽には特に興味があり、世界に目を向けて聴いてみれば無限にあるような気もします。

場所や状況に応じて聴きたい音楽というのは変わるでしょう。私の場合、コンサートなら大きな音や多少激しいのもありですが(もちろん、アコースティックです!)、BGMなら穏やかなのがいいです。

音楽はダイレクトに心理へ影響するから、普段聴いている曲も気分によっては聴きたくないということもあるでしょう。

調性のある音楽は、感情を揺さぶられるからいやと言う人、それが好きな人、調性のあいまい又は無調の音楽の方が好きな人、それに不安を感じる人、様々です。好きな音楽、聴きたい音楽というのは、以前読んだ本によればその人の性格とも関係があるようですし、楽器を演奏するかしないか、音楽への関心の度合いなどによっても変わってくる。

というわけで、考えるほどにわからなくなる「人の音楽の好み」について気にすることをほとんどやめようと思ってます。自分がいいと思える音楽を作るしかない。意識して違う風にしようと思ったら結局変な曲になる(どっちみち変??)。今まで何曲作ったのかもう最近は数えてなくてわからないのですが(ほぼ全部楽譜をデータ化してるから数えたら大体わかるはず)、結局自分が弾きたいと思わない曲は自分の曲でも弾かない(笑)。たまに復活するけど。自分で自分の作品を淘汰していく中で、自分らしい音楽を磨いていければいいかなと思っています。