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録音うら話

今新しいアルバムの準備をしています。4月の終わりから録音に入って、結局1か月かかりました。もちろん、毎日録音していたわけではないですが、思った以上にかかりました。

録ったらそれを聴いて確認しますが、なかなか満足できない。繰り返しているうちに、細かい所が気になってくる。それでより演奏が委縮して悪いスパイラルに入っていく。

どうしたら、それを回避できるか考える。考えながら弾く。どうすれば思った音が出るのか。タッチの加減、指の角度、余計な力を抜く意識、打鍵の瞬間に意識を持っていく。

普段もレッスンのアドバイスも参考に、色々考えながら弾いていますが、録音するとそれがどういう結果になっているのかちゃんと確認できます。ヘッドホンで聴くと弾いてる時には気づかないことにも気づく。

スタジオで録っていた頃は、そこまで時間をかけなかった(1日でアルバムの録音を終わらせていたことが信じられない。とりあえず間違えずに弾ければOKくらいの次元)ので、気づいていないことも多かったと思います。

けれども、時間をかけられるともっと細かな部分を聴く余裕があるので、気づいてしまうし気づいたら直したくなる。編集でどうのこうのはできないから、とりあえず最初から最後まで何度も録り直す。

続けてやっていると集中力も落ちてきて、ミスが増えだし、これ以上やっても無駄となる。

日がたつにつれ焦りも出てきて、一体何をやっているのだろうと、精神的にもきつくなってくる。もっと能力があれば簡単なことなのだろうとか、マイナスの思考になってしまう。

それでも、一曲ずつなんとか仕上げていくうちに、最初よりも色々とわかってくることがあり、精度が上がってくる。それで、最初の頃に録ったものを聴くと、すでに雑に聞こえる。それでまた録り直し。エンドレスではないかと不安になる。

さんざん時間をかけて録ったけれど、今回アルバムにいれるのを見送った曲も何曲かあります。何度録っても満足できない。それで、この曲がいまいちなんだという結論に達したりして。

今日こそは終わりにすると思い始めてから10日ほどたって終わったように思います。終わりにできたのは、もう今これ以上やってもこれ以上はよく録れないと思えた時です。

別の分野のクリエイターとそのことについて話すと、締め切りがないときついということです。自分で締め切るのはなかなか難しいものです。

そして、とうとうエンジニアさんに連絡しました。なんと、その後にもまたしぶとく半日ほど録音しましたが、それは採用しませんでした。今、仕上げについてエンジニアさんとやり取りしているところです。

録音終わってからの話ですが、たまたま合間合間に読みかけていたキンドル本の続きを読んでいると、ドキッとすることが書いてありました。

本は苫野一徳さんの『はじめての哲学的思考』(ちくまプリマー新書)です。本の中で、ジャン・ジャック・ルソーの著書『エミール』の内容を紹介されています。

ルソーは不幸の本質は「欲望と能力のギャップ」であると言い表しているということです。苫野さんはこれをすぐれた洞察だと書かれている。

そうか、私が1か月苦しんだ(?)のはこれだったのかな。もっとこうしたいということと自分の能力とのギャップがあったせいか。

確かに、その間、正直しんどかった。けれども、終わった結果、少しは身についたものがあると感じています。努力の結果、得たものもある。欲望と能力のギャップはどこまでいっても埋まらない。けれども、そのギャップが自分を前へ進めてくれる原動力にもなり得るのではと思っています。つまり、欲望は大事です(笑)。

本の中では、欲望と能力のギャップの解消法として、

  ①能力を上げる ②欲望を下げる ③欲望を変える

という3つのパターンを挙げられていますが、自分にあてはめればこの中のどれかというより複合的な感じがします。

あと、楽器の話ですが、録音してじっくり聴いていると、いくつかやや鳴りの悪い鍵盤があることに気づきました。2年前、ピアノのハンマーを含む内部の部品をごっそり交換していただき、前回録音時には入ってしまっていた打鍵時のノイズはなくなりましたが、生楽器ですし、年数もたっているし、そんな上等なものでもないし仕方ないです。鳴りの悪い音は意識して弾く工夫が必要でした。また、ペダルを踏む際に妙なノイズも入ったり。

YouTubeなどで素晴らしいピアノの音源を聴いていると、テクニックの違いも当然ですが楽器そのものの違いも感じます。いい楽器で調整も直前に行われているのなら本当にいい音がする。これはあきらめるしかない。部品を交換し、マイクを選び直し、少なくとも、前回の自宅録音よりはいい音で取れているようです。エンジニアさんもそう言ってくださっています。

アルバムは多分1か月以内には出せると思います。またお知らせします。

ようやくマイクが来ました

9月に「マイクが来ない!」という記事を書いていましたが、その時には楽器店から11月納品予定という連絡を受けていました。ところが、11月になって今度は納期がまだわからないという連絡がありました。さすがに、注文から7か月以上たってるし、ちょっと他の店はどうだろうかと今更ながら調べてみると、売っている店があります。念のため問い合わせてみると、なんとすぐに送れるという回答。それで、いつ届くかわからない楽器店の分はキャンセルし、別の店で購入することになり、マイクはすぐに送られてきました。

これで、ようやくと思ったのですが、また問題が発生。

実は、この録音マイクは単一指向性(マイクが向いている方向の音を主に拾う)で、3月に録音アドバイスを受けた時に、これに交換用マイクカプセル(無指向性)をつけ部屋全体の音を拾った方がいい感じに録れたので、それも最初にマイク(2本)を注文した時に一緒に2個注文しました。

交換用マイクカプセル は在庫があったので、すぐに送ってきていました。でも、マイクがなかなか来ないので開けずにおいていました。そして、最悪マイクが来ない(輸入できない?)場合は交換用マイクカプセルを返品できるという確認をとりました(5月ごろ)。

それから、月日がたち11月になり、先日他店よりマイクが届いた後に、ようやく交換用マイクカプセルの箱を開けました。段ボールの中に小さな缶が二つ入っていて、一つずつ開けてみると、なんと一つの缶は空でした!

それで、買った店(最初にマイクを注文していた店)に、一つの箱が空であったから一つ送ってほしいと連絡すると、もう時間がたちすぎて対応できないということなのです。

確かに時間はたっていますが、それはマイクが来ないからという特殊な事情があったし(そのマイクが手に入らなければ結局使えない)、5月には特別な事情のため返品も可能だと聞いていました。けれどそれも5月時点の話で無理ということでした。

納得いかないけれど対応してくれないなら仕方ない。そこで、改めてまたマイクを買った店のサイトを見るとその商品は取り寄せになっている。やはり、商品そのものがないのかなと問い合わせてみると、すぐに取り寄せが可能だとわかり、即注文。そして、すぐに送られてきました。ようやく、これで必要なものが揃いました。

あとは、録音ですが、また試し録りや曲の見直しやらでアルバム完成まではまだ時間がかかるでしょう。まずはYouTube用に録ろうかなと考えています。

マイクが来ない!

3月にエンジニアさんに録音のアドバイスを受け、新しい録音マイク選びもし、その後楽器店で注文しましたが、納期が延びに延び、9月ということでしたが、また連絡があって11月になるということです。これまで何かを注文してこんなに待ったことはありません!

今の選択肢は、11月まで待つか、別のマイクにするかのどちらか。録音は別にいつまでにというのはありませんが、もうずいぶん間が空いてしまっているしそろそろ待つのはやめようかなとも思います。

けれど、せっかく録り比べをして選んだし、使ったことないのは不安だし(選ぶとするなら相談しますが)、やはり選んだマイクがいいなというのと、3月からロシアン奏法を学んでいるので、まだ弾き方も移行中なところもあります。全く変わるわけではないのですが、やはり私の弾き方のベースになっているのはドイツ奏法だし(日本で主流な)、違う部分が大きい。もう少し奏法が安定してからの方がいいかもとも思います。けれど、それはいつになるやら。

マイクはオーストラリア製(RODE)です。オーストラリアはコロナ禍になってから厳しい規制を行っており、何か経済活動の方に支障がでているのだろうかと思ったり、また半導体が不足しているせいではないかという噂を小耳にはさんだり。

とりあえず迷っていて、とても優柔不断な心境になっています(汗)。

録音のアドバイスをしていただきました

昨年春ごろ、アルバム曲のための録音を初めて自宅で行いましたが、色々と課題もあっていつか録音のアドバイスを詳しい人にしていただきたいと思っていました。昨年の夏にピアノのアクション部の交換も済ませ(気になっていた打鍵時のノイズを解決するため)、その後ぼちぼちと録音をしてYouTubeにアップはしていますが、録音時の問題を解決せねばとずっと気になりつつ、誰に頼めばよいものかと迷っていました。

先日、とにかく適当なキーワードで検索しているうちに、同じ京都でクラシック系のCDを録音・制作・販売されているウッドノート・スタジオさんのサイトを見つけました。だめもとで、メールでこちらの要望(家まで来ていただいて実際録る環境でアドバイスをいただく)をお伝えすると、初めてのケースですがいいですよと快諾してくださいました。来ていただけることになりよかったーと思いましたが、それに加え、アコースティック楽器の録音に慣れていらっしゃる方にお願いできてさらによかった!

ウッドノート・スタジオは、2012年に左京区の錦鱗館で行われた上原 由記音さんのレクチャーコンサート(アルベニスのスペイン組曲)を主催されていました(今回初めて知りました)。私はこのレクチャーコンサートに行っていましたが(ブログにも書いています)、まさかこんな形でお会いすることになるとは、不思議なご縁を感じます(笑)。

さて、当日はウッドノート・スタジオのSさんに色々と教えていただきました。まずは、マイクの位置。私が弾いているのを聴きながらSさんが一番よさげな場所を探します。部屋が狭いのと試したい場所に本棚があったりして制約があるのですが、その中で大体この辺りではという場所を選んでくださいました。この作業は弾きながらはできないから、録音を一人でやる難しさをさっそく感じました。

そして、普段録音に使われているマイクもいくつか持ってきてくださっていて、それらを使って録音し聴き比べをしました。マイクによって思っていた以上の違いがあり驚きました。高いマイクだから良い音とか、そういう単純なことではないのですね。それぞれ特徴がある。これまでの自宅録音では色々いきさつがあってですが違う種類のもの2本を使っていたので、今回の録り比べを参考にしてマイクをどうするか決めます。

あとは、Studio One(録音ソフト)の設定で疑問に思っていたことやその他録音にまつわる色々なことを教えていただきました。これまで、これでいいのだろうかと自信のなかったこともそのままでよかったり、やめた方がよかったりとはっきりしたこともあり、来ていただいて本当に助かりました。

次のアルバムのための録音は、ちょっと考えていることがあり、まだだいぶ先になりそうですが、新しいマイクの準備ができればまたぼちぼち録音してYouTubeにでもアップします。本命はアルバムの方ですが(音楽配信サービスは音楽に特化されているからこちらの方がたくさん聴かれていますし)、YouTubeはなかなか再生数が上がりませんが、誰でもアクセスできるから、偶然私の音楽を知っていただくきっかけになればと思ってアップしていきます。

動画と音源が合わない!

今回はまたiPhoneで動画を撮ってみたんですが、画質はデジカメより悪い感じです(設定を変えられるのを後で知りました)。前にも書きましたが、動画と音源は別々に録っていて後で動画編集ソフトで合わせます。これまでデジカメで何度かやりましたが、動画と音源を合わせる時、出だしをそろえても、もう一度最初から再生してみるとずれている。それで、また合わせる。再び再生するとずれてるの繰り返しで、ようやく合ったなと思ってYouTubeにアップして聴いてみるとまたずれてる(;’∀’)。それでまた削除して編集からやり直しで、何度か繰り返しているうちになんとか合うという感じ。時間がかかって仕方ない。

何でそうなるのか、調べたけどよくわからなくてとりあえず今回は動画をiPhoneで録ってみたんです(どこかでiPhoneもずれると書いてあったけど)。

で、やはりiPhoneもずれます(;’∀’)。また、いつものように時間がかかるのかあ、それは嫌だなあと、また改めて調べてみました。それで、いくつかの原因が考えられるようなので、とりあえずできそうなことは試みました。結局、編集ソフトでは何度かやり直しをしたけど、YouTubeにアップしたものは合っているように見えるので(厳密に言えばソフトの段階で完璧にはあってないかもしれない)、とりあえずそれだけでも助かった。

たった一曲を録音してからYouTubeにアップするまで、もっとスムーズにやりたいのだけど、まだこんな感じでもたもたやっています。iPhoneで音も録れているのだけど、やっぱりマイクで録ったのと比べると全然違うし。

それと、今回から椅子を変えてみました。実はこれまで家で録音する時、ピアノ用椅子(背もたれあり、なし両方)はミシミシ音がするから、音がしないスツールを使っていました。でも、高さが変えられないし普段より少し低いんです。それで、背もたれありの方のピアノ椅子を使ってみました(背もたれなしよりは音がしない)。ロシアピアニズムの本を読んで、やはり椅子は低くない方がいいかなあと思ったのもあります(少なくとも普段よりは)。

曲はグリーンスリーヴスです。良かったらお聴きください。

録音進捗 その7(マイクについて)

最近、次に出すアルバムの曲を録音しています。ブログにも書いてきました通り、4月から5月の始めごろまで録音・編集の実験をしながら編曲ものを5曲、YouTubeにアップしてきました。そして、その後、たまたまフォローしているエンジニアの方のツイートを見て、マイクのことで気づいたことがあります。それは、マイクの「指向性」についてです。今年2月に買った新しい方のマイクは、指向性が何種類か選べるようになっていて、それは知っていたのですが、なんとなく、無指向性がいいと思っていてそれでずっと録っていました(もう一本の古い方のマイクは単一指向性でした)。一応指向性もいくつか試してみたのですが、最初の頃はその違いもあまりわからなかった。無指向性は部屋の音を全部拾うのです。部屋の響きが入るのが自然だと思っていたんですが、同時にその響きがきついことで悩まされてもいました(そのために布を垂らしたり、怪しげな実験をしたことはすでに書きました)。

エンジニアの方のツイートでは、家での録音は指向性のマイクがいいと書かれていて、それで、はっとしました。改めて検索してみるとやはりそのようです。それで、指向性を選び、広い角度から狭いのまでいくつかのパターンで録ってみると、無指向性とは全然違う音が録れて、わりとショックでした(笑)。最初の頃はわからなかった違いは今ではよくわかる(汗)。それでもアルバムに間に合って良かった。

「録音進捗 その6」で書いていた、お試しノイズ除去の依頼の際は無指向性で録っていた音源を渡していました。そして、その後ミックスのサンプルも作っていただきましたが、その際は単一指向性で録った音源を渡しました。やはり、音が全然違うと言われました。

ちなみに、今回ノイズ除去・ミックスのお試しをお願いしたのは、ハイブリッド・サウンドリフォームというところです。正直、エンジニアの方に依頼するのは、敷居が高い。その点、こちらは無料でサンプル作成と見積もりをしてくださり、その上で検討できるのでお願いしやすいと感じました。サンプルは2種類作ってくださいました。やっていただいた方がプロの仕上がりになりますが、5月末を目標に自分でやってみて、なんとか自力でやりとげたいです。でも、やはり不安なので、お願いする可能性もありますと伝えています。

生ピアノの録音についてはずっと調べていますが、やはりその場で鳴っている音をそのまま録音・再現することは技術的にとても難しいことで(録音により劣化・変化してしまう)、私のような機材もソフトも知識も貧弱であれば、できることは限られています。わかってはいますが、外注すればお金もかかるし、微妙なニュアンスを依頼するのは難しいというのもあります。

あと1週間ほどを目標にとりあえずトライし続けます!

真ん中が単一指向性。左端が無指向性。隣と組み合わせもできる。

 

録音進捗 その6(禁じられた遊び)

ほとんど思い付きですが「禁じられた遊び」を弾いてみました。この有名な曲のタイトルは実は「愛のロマンス」なんですね、今回初めて知りました。映画「禁じられた遊び」の中で、特別有名なわけですね。

著作権フリーの譜面(多分ギター用)を見つけてちょっとピアノで弾くのに見やすいように記譜しなおしました。ほとんど変えていません。高すぎると感じたので1オクターブ下げました。

もちろん、今回も録音・編集の実験です。今回はコンデンサーマイクに付属のスポンジカバーをつけてみました。普通は歌手が使うときにつけるものです。息が雑音として拾われるのを防ぐためのものです。だから、あまり関係ないかなと思うのですが、音が少しでも柔らかく録れないかな?と期待して。詳しい方が聞かれたら笑われるようなことかもしれません。わかりません。そんなことばかりやっています(笑)。

実は、数日前、録音したピアノ音源のノイズ除去や、ミックス・マスタリングをされているところに、お試しでノイズ除去を頼んでみました。すでにYouTubeに上げてる曲ですが(ピアノ本体からのノイズだからあきらめて)、私がデモ版で使ってみているノイズ除去ソフト(RX7 elements)の一番グレードの上のAdvancedを使って除去されているということで、どの程度違うものか試してみたかったからです(もちろん単純にソフトのグレードの違いとは思っていません。技術と経験に期待)。

編集していただいたサンプルを聴くと、いい感じでした。見積り料金も、これなら考えてみてもいいかなくらいでした。それで、先々自分でミックス・マスタリングが思うレベルに全然達しなかった時に(つまり自分で編集をあきらめた時)、またお願いするかもしれません。そうならないようにがんばっていますが、選択肢としては一応考えています。念のため。

それで、今回はRX7 elementsを買って(すごく安くなっていた!)AIでノイズ除去をしてみました(デモ版では保存ができないのです)。気持ち、少し音が良くなったような気もします(?)。AIを使わず手動でも調整ができますが、まだそこまで調べられていないのでとりあえず今回はAIで。

そして、今回は初めて動画撮影をしてみました。動画と録音を別々にして後で合わせるというようなことは面倒で、やることはないと思っていましたが、録音の準備なども多少慣れてきたので、できそうな気がして早速やりました。たまたま家にあった100均の簡易な短い三脚を台に乗せて撮るという横着なことをしたんですが、位置が良くなくて、撮った動画を見ると鍵盤は左上の端の方、大部分がピアノのボディで、鏡のように色々なものが写り込んでいて全然いい雰囲気じゃなかった。それで、マイクで録った音源と合わせる際に、鍵盤と手のところを拡大し、写り込んだものが見えないように背景を暗くし、モノトーンで映像作品のように(?)仕上げてみました。

曲の頭の部分を合わせるのも大変でした。専用のソフトがあればなんてことないのかもしれないけど、私の使ってるのそこまで便利にできてなくて、動画の演奏の始まりとマイク録音の音源の始まりがなかなか合わない(動画の方は音を消して映像だけを使うから音のずれはないけど、両方がぴったりでないと手の動きと音がずれる)。ちょっと時間かかったけどなんとか合わせました。

5月になって急に暑くなってきましたね。緑が生き生きと元気づいています。うちの小さな花壇(60cm x 90cm)では例年通り、勢力争いが見られます(笑)。どれもツワモノばかり。ホトトギス、ナルコユリ、クリスマスローズ、ヤブコウジ、ヤブラン、紫紺菊、ヤマアジサイ、ブルーベリー、水仙(今期は終了)、間に雑草。まあ、欲張って植え過ぎです(笑)。これらのうちいくつかは抜いても抜いても地下茎によって伸びているようで、違う所から顔を出す。肥料もほとんどやらず、水を適当にやっているだけなんですが。

元々数少ない演奏機会も、しばらくの間ないでしょう。残念ですが、その分家での録音作業に取り組めるので引き続き進めていきます。

 

録音進捗 その5(庭の千草/The Last Rose of Summer)

音響のことを考えて、布を天井に張ったり、角に垂れ下げたり、ドアを開けたりと色々やってきましたが、今回は「ゆりかごのうた」を録った時と同じように、布無しでドアを閉めて録りました。

それでも、ゆりかごの時とはまた違う録音と仕上がりになっています。マイクの位置も毎回のように少しずつ変えているから、まだ完全には定まってない(汗)。仕上げで大きく違うのは、今回はリバーブを無しにしました。ディレイはかけています。やわらかい仕上げにしたいから、これまでリバーブをかけていましたが、あまり関係ないような感じもするし(うまい使い方があるのかもしれないけど、色々やってみた結果今の私にはまだあまりわからない。買えば、良いプラグインも山ほどあるんだろうけど)、ない方が自然で好きな響きがしたので、今回はそうしてみました。また、編曲、音の構成によっても聞こえ方は変わってくるなと今回思いました。

録って編集するたびに気づくことがあって、一応前進しているはずなので(?)、とにかく次にとりかかりたいです。

今回の曲は「庭の千草」で、元はアイルランド民謡の「The Last Rose of Summer」。庭の千草が2番までなので2番までにしたのですが、The Last Rose of Summerは3番まであるんですね。今回は歌詞無しにしました。

動画に使う写真は、英語のタイトルにRoseとあるし、バラの咲いてる庭のようなのがいいな、でもそんな写真撮ってないよなと一旦諦めそうになりましたが、2年前に布引ハーブ園へ行った時に、バラ園のようなものがあって確か写真を撮っていたと思い出しました。それで探してみたら1枚だけありました!イメージに近いものが。それで縦向きの写真を下から順番に切り取って連続写真のように仕上げました。

良かったら聴いてください。

 

録音進捗 その4(春の小川)

前回のブログに書いたように、部屋の壁に角度をつけて音を良くするために、部屋の角2か所に布をたらしてみました。それで弾いてみたら、録音するまでもなく音が響かずだめだとわかりました。やはり布はだめですね(笑)。

そういえば、以前録音した時は部屋のドアを開けていたと思い出しました。そうか、ドアを開ければ(45度くらい)それで斜めの面ができるし、響き過ぎていた音も和らぐかもと今回はドアを開けて録ってみました。もちろん、布は撤去です(笑)。余談ですが、このキルティングの布は以前録音する時に使おうかと、ノムラテーラー(京都の布屋さんです)で12メートルくらい巻いたやつを買って、ゼイゼイ言いながら持ち帰ったものです。結局役に立ちませんでした(笑)。

ドア開けて録ってみた結果、今度は前回よりも響きが良くない気がします。前回はちょっときつい感じがしましたが(布も何もなく部屋を閉じた状態)、また次回はどうするか考えます。これでいこうという録音の形がある程度決まるまで、まだしばらくかかるかもしれません。

今回の曲は「春の小川」。

毎月の児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」では、毎年この時期、この歌をみんなで歌っていましたが、今年はコロナのためにイベントが中止になっていて歌えませんでした。残念です。

 

録音進捗 その3(ゆりかごのうた)

何年か前にまだスタジオに行き出す前に自宅で録音していた音源をたまたま聴いたんですが、それが自分が思い込んでいたほど悪くないというか、今私が録っているのとそんなに違わないのではないかと思って、ショックを受けました(笑)。ただ、イヤホンを通してちゃんと聴くと、やはり良いマイクが加わったためでしょう、今の方がいい!(笑)

その時の録音は、天井に布を張ったりはしてなかったのと、前回の布張った録音はやはり音がややこもっている感じもしたし、今回は布をとってみました。と、ここまで書いて、ふとさっき思った「録音スタジオの内装について検索してみよう」を実行しました。

いきなり、実際工事を行うために書かれたマニアックなページが出てきましたが、特に気になる点が二つ。まずは部屋の形状がなるべく不整形である方がいいということ(そういえば夫が、部屋のコーナーに板を立ててみたらと言っていました)。壁面が平行であると、音響上よくないようです。

そして、反射面の処理というところでは、ブロック、石、コンクリートなどなるべく固い材料の方がいいと書いてあります。

他にも色々書いてあり、これ以外にも良い音響の条件はあるようですが、とりあえず天井の布はやはりいらなかったかな(笑)。次は、部屋が不整形になるよう何かやってみようかな。

たまたま聴いた過去の録音音源は「ゆりかごのうた」です。今回はその編曲を少しだけ手直しして弾いてみました。YouTubeにアップしましたので、良かったら聴いてください。音はやはり、PCで直接聴くとややきつい感じがしますが、今のところ仕方ないです。イヤホンかヘッドホンで聞いてまあまあいいくらいに仕上げています。

偶然なんですが、先日アップした「どこかで春が」も、今回の「ゆりかごのうた」も草川信作曲なんです。この人の曲好きなのかな(笑)。今回は歌詞を曲に合わせて入れてみました。4番まであるんですが、以前、全部黄色にまつわるものが入っていると書いてあるのをどこかで読みました(1:カナリヤ 2:びわ 3:木ねずみ(木=黄?) 4:きいろい月)。北原白秋、黄色にこだわってる?

もうしばらく、録音・仕上を試行錯誤しつつ、編曲したもの(著作権の切れた古い曲)を使ってYouTubeにアップしようかなと思っています。

録音・編集に挑戦しながら、最悪うまくいかなければまたスタジオに行くことになるかと思っていましたが、コロナがいつ収束するかわからない今、逆に自分でできるように取り組んできてよかったと思っています。今の状況では当分スタジオ録音は無理でしょう。もう自分でやるしか選択肢がないと最近気づいたのでした(一応調べたらやはり休業されています)。

最近気づいたんですが、たんぽぽ結構好きかも。近所でたんぽぽの写真ばかり撮ってます(笑)。道端とか、ちょっとした植え込みの下とかでたくさん見かけます。