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神戸の海と空、昔と今と

先週、たまたま本棚に挟まっていた絵葉書を見ました。母方の祖母のいとこの川端謹次という画家の描いた絵です(そう教えてもらっただけで、会ったことはありません)。

絵葉書は、もう何年も前に神戸の六甲アイランドで「神戸ゆかりの美術館」という展覧会があり、その時母に誘われ娘も連れて見に行って、買ったものです。もっと種類を買っておけばよかったと今では思うのですが、多分この一枚だけです。その時の説明では謹次さんは「水」をテーマにずっと描いていたということだったと思います。改めて、この絵葉書を見て、昔の神戸はこんな感じだったのか、いい雰囲気だなと思いました(この絵は「塩屋風景」というタイトルですが)。

絵葉書を見た次の日に、母が次の週神戸へ行こうと言うので、とても偶然だなと思いました。どこへ行くかあまりちゃんと決めていませんでしたが、この絵葉書のような景色が見られるだろうかと少し期待はありました。

そして今日、神戸へ行ってきました。三ノ宮で観光案内所に行ったりして、どうしようかと母と相談した結果、布引ハーブ園へ行くことにしました。ここは、コンサートもできる所だと知っていたので前から少し興味はありました。

布引ハーブ園に行くには、ロープウェイに乗らなくてはいけません。これが恐怖!(笑)母は平気というけれど、私は怖い、怖いを連発。早く着いてくれー!という気持でした。

ロープウェイからも眺められましたが、山頂にたどり着き、改めて落ち着いて景色を眺める。ビルが立ち並び、人工の島もできて、絵葉書の塩屋の風景とはずいぶんとかけ離れた景色ではあるけれど、海の明るさ、空の広さは、昔のまま(絵に描かれたような)であることを感じました。遠くから眺めれば街中のごちゃごちゃした部分はかすんで、そこに人間が作ったものにはびくともしない圧倒的な海と空がある。瀬戸内海の穏やかで明るい景色。

山頂でしばらく過ごしたあと、山の傾斜に沿って作られた花壇や花畑を眺めながら、降りて行き、また下のロープウェイ乗り場から、ふもとへ降りて行きました。花もきれいだったけど、やはり山の上から見た海が強く印象に残り、来てよかったなと思いました。