月別アーカイブ: 2019年1月

ディキンソンの詩(Poem and Piano)

先日、YouTubeに「Poem and Piano」という新しい再生リストを作って動画をアップしたことは、前回のブログに書きましたが、2作目はエミリー・ディキンソンの詩を選びました。

ディキンソンのことは名前をちらっと聞いたことがある程度で、ほとんど知りませんでしたが、検索して出てきた映画の予告編は一度見たことがある気がします。

『ディキンソン詩集』(亀井俊介編/岩波文庫)の表紙には

生前、わずか10篇の詩を発表しただけで、無名のまま生涯を終えたエイリー・ディキンソン(1830-86)。没後発見された千数百篇にのぼる作品により、アメリカの生んだ最もすぐれた詩人の一人に数えれれるにいたったディキンソンの傑作50篇を精選。

と書かれています。

こういう話を聞くと、生きている間にもっと認められれば本人もうれしかったんじゃないかなと思いますが、感性が人並み外れているとなかなかわかってもらえないということもあるのでしょう。

やはり、英文が普通の文章とは違って訳が難しく、翻訳されたものと原文を見比べながら、ざっと読みました。いくつか、音楽に合わせられるかなと思ったものを選んで、そのうちの一つをまず動画にしてアップしました。”Tell all the Truth but tell it slant ー” は「真実をそっくり語りなさい、しかし斜めに語りなさいー」と訳してあります。その理由は「真実」というのは大変強烈だからというようなことです。

Tell all the Truth but tell it slant ー

Tell all the truth but tell it slant —
Success in Circuit lies
Too bright for our infirm Delight
The Truth’s superb surprise

As Lightning to the Children eased
With explanation kind
The Truth must dazzle gradually
Or every man be blind —

曲はすでにアップしている「A Little Bird Told Me 風のたより」です。よかったらご覧ください。

 

(*画像をクリックするとアマゾンにとびます)

 

詩とピアノ「A Little Song of Life」

もう1月も半ばですが、今年もよろしくお願いします。ひたむきに、前進できるよう張りきっていこうと思います。

早速、YouTubeに新しいカテゴリーを作りました。「Poem and Piano」です!

著作権の切れた古い詩に音楽を合わせた動画を、ぼちぼちですがアップしていこうと思います。最初は日本の詩にしようと思いましたが、やはりYouTubeにアクセスする人は英語がわかる人の方が圧倒的に多いと思うので、とりあえず英語の詩にしました。

さて、どんな詩にしようか、多すぎてわからない。また、詩は訳も難しいから訳を読んでこれと思うものにしたい。

それで、日本語訳のついた本を探してその中から選びました。作者はリゼット・ウッドワース・リース(Lizette Woodworth Reese)で、詩は「A Little Song of Life」です。

A Little Song of Life

Glad that I live am I;
That the sky is blue;
Glad for the country lanes,
And the fall of dew.

After the sun the rain;
After the rain the sun;
This is the way of life,
Till the work be done.

All that we need to do,
Be we low or high,
Is to see that we grow
Nearer the sky.

この詩はネット上でもたくさん見られますが、訳は今出てる本から引用していいのかどうかわからないので、やめておきます。前向きで明るい感じがしたので、選んでみました。

写真は手元にあるものから選びました。曲はすでにアップしているものです(Polka Dot 水玉もよう)。よかったらご覧ください。