今日はオカリナのKさんと合わせ練習でした。前回から1ヶ月の間に5曲の編曲を済ませ、アンサンブルはクラシックの1曲以外に8曲、編曲した作品を演奏することになります。
今回の選曲の中には、唱歌・童謡以外、アイルランド民謡(ロンドンデリーの歌・庭の千草)とイングランド民謡(グリーンスリーブス)が入っていますが、どれも懐かしさや切なさを感じる曲です。
『赤ちゃんは何を聞いているの?』(呉東進著)では、世界各地の子守歌のうち日本の歌を含む19曲を調べたところ、ピアノの真ん中のドから6度上のラの音(440ヘルツ)の音が一番多く使われていることがわかり、このラの音が赤ちゃんの泣き声や、胎内によく聞こえている音と同じであることを紹介しています(3月初めの子育て講演会でもこのお話をしました)。
また『音楽と認知』(波多野誼余夫著)にも、5音音階(日本ではヨナ抜き音階と言われる)はアイルランドやハンガリー、中国、韓国の民謡、ドイツのわらべうたにも共通して見られると書かれています。
民族固有で発展していった音楽は色々あっても、これらのことなどから人はもともと共通した音楽性を持っているのでは?と思うことがあります。不思議で興味深いことです。
ロンドンデリーやグリーンスリーブスのような日本でも親しまれている曲以外の知らない民謡ももっと聞いてみて、素敵な曲を見つけて編曲できたら面白いかも。