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童謡は芸術?

昨日は近所の児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」の日でした。雨が降ってたけど、10組以上の親子が来られていたように思います。

季節の歌の中に「チューリップ」がありましたが、前日に簡単なアレンジをしておきました。季節の歌のコーナーでは歌を歌って、その後、子供たちが歌の中に出てくる花や動物などの形に切ってある色紙を壁にぺたぺた貼るのですが、その間私はBGMとして適当にその歌を変奏したりして弾いています。

いつものようにBGMを弾いていると、それに合わせて一生懸命チューリップを歌っている女の子がいました。お母さんも一緒に。2歳くらいでしょうか。なんとかわいい。
私もそのくらいの年ごろに歌っていた、たくさんの童謡をずっと覚えています。

インターネット電子図書館「青空文庫」の中の野口雨情の『青い目の人形』の最初に次のように書かれています。

「童謡は童心性を基調として、真、善、美の上に立つてゐる芸術であります。
童謡の本質は知識の芸術ではありません、童謡が直《すぐ》に児童と握手の出来るのも知識の芸術でないからであります。
童謡が児童の生活に一致し、真、善、美の上に立つて情操陶冶の教育と一致するのも超知識的であるからであります。」

「童謡がすぐに児童と握手できる」って素敵な表現ですね。頭で考えて判断するようになる前に、感じて「好き」と思えることは、その子供が本当に好きなことかもしれませんね。
音楽を習う前に、音楽の喜びを知ることはとても良いことだと思います。


私が2歳の頃聴いて、いつも一緒に歌っていたという懐かしいLPレコードです。