YouTube」カテゴリーアーカイブ

ディキンソンの詩(Poem and Piano)

先日、YouTubeに「Poem and Piano」という新しい再生リストを作って動画をアップしたことは、前回のブログに書きましたが、2作目はエミリー・ディキンソンの詩を選びました。

ディキンソンのことは名前をちらっと聞いたことがある程度で、ほとんど知りませんでしたが、検索して出てきた映画の予告編は一度見たことがある気がします。

『ディキンソン詩集』(亀井俊介編/岩波文庫)の表紙には

生前、わずか10篇の詩を発表しただけで、無名のまま生涯を終えたエイリー・ディキンソン(1830-86)。没後発見された千数百篇にのぼる作品により、アメリカの生んだ最もすぐれた詩人の一人に数えれれるにいたったディキンソンの傑作50篇を精選。

と書かれています。

こういう話を聞くと、生きている間にもっと認められれば本人もうれしかったんじゃないかなと思いますが、感性が人並み外れているとなかなかわかってもらえないということもあるのでしょう。

やはり、英文が普通の文章とは違って訳が難しく、翻訳されたものと原文を見比べながら、ざっと読みました。いくつか、音楽に合わせられるかなと思ったものを選んで、そのうちの一つをまず動画にしてアップしました。”Tell all the Truth but tell it slant ー” は「真実をそっくり語りなさい、しかし斜めに語りなさいー」と訳してあります。その理由は「真実」というのは大変強烈だからというようなことです。

Tell all the Truth but tell it slant ー

Tell all the truth but tell it slant —
Success in Circuit lies
Too bright for our infirm Delight
The Truth’s superb surprise

As Lightning to the Children eased
With explanation kind
The Truth must dazzle gradually
Or every man be blind —

曲はすでにアップしている「A Little Bird Told Me 風のたより」です。よかったらご覧ください。

 

(*画像をクリックするとアマゾンにとびます)

 

詩とピアノ「A Little Song of Life」

もう1月も半ばですが、今年もよろしくお願いします。ひたむきに、前進できるよう張りきっていこうと思います。

早速、YouTubeに新しいカテゴリーを作りました。「Poem and Piano」です!

著作権の切れた古い詩に音楽を合わせた動画を、ぼちぼちですがアップしていこうと思います。最初は日本の詩にしようと思いましたが、やはりYouTubeにアクセスする人は英語がわかる人の方が圧倒的に多いと思うので、とりあえず英語の詩にしました。

さて、どんな詩にしようか、多すぎてわからない。また、詩は訳も難しいから訳を読んでこれと思うものにしたい。

それで、日本語訳のついた本を探してその中から選びました。作者はリゼット・ウッドワース・リース(Lizette Woodworth Reese)で、詩は「A Little Song of Life」です。

A Little Song of Life

Glad that I live am I;
That the sky is blue;
Glad for the country lanes,
And the fall of dew.

After the sun the rain;
After the rain the sun;
This is the way of life,
Till the work be done.

All that we need to do,
Be we low or high,
Is to see that we grow
Nearer the sky.

この詩はネット上でもたくさん見られますが、訳は今出てる本から引用していいのかどうかわからないので、やめておきます。前向きで明るい感じがしたので、選んでみました。

写真は手元にあるものから選びました。曲はすでにアップしているものです(Polka Dot 水玉もよう)。よかったらご覧ください。

鴨川の動画に音楽を合わせてみました

先日、久々に河原町五条近くのefishへ行った時、窓際から鴨川を眺めて、素晴らしい景色だし、風も気持ちいいし、水や鳥の声は耳に心地いいし、本当になんてすばらしいんだろうとうっとりしていました。そして、思いつきで外の景色の動画を撮りました。

それから、何日かたって、そうだこの動画に自分の音楽を合わせてみようと思いつき、それからまた何日かたってようやくムービーメーカーで合わせてみました。

動画は音楽を合わせるにはとても短く、編集段階で2分の1のスピードにしました。あまりわからない程度ですが、ちょっとわかるかも? それでもまだ短いから音楽は途中までですが、すでにアップしてる曲ですので。そして、本当はiPhoneを横向けた方がよかったことにも画像を取り込んだ時点で気づきました。まあ、これはこれで、細い所からのぞいている感じの演出みたいということにしておこう(笑)。

音楽と合わせたものを見てみて、やはり画像は動いてる方がいいなあと思いました。あまり動きのない動画ですが。

今後も動画を使いたいですが、実際、なかなか動画を撮ったり編集したりしている時間がないので、と言いつつ、今日また機会があったので鴨川と高瀬川の動画を撮ってきました。新しい曲で使えればいいですが、録画時間がまた中途半端。そして川ばっかり(笑)。別の動画をつないだり凝ったことをする余裕は今のところなさそうです。

“The night stars fall”(星が落ちる夜)

“The night stars fall”(星が落ちる夜)という曲は2年前にYouTubeにアップしましたが、以前、”The night stars fall”で検索してみたことがあります(自分の英語が適切か確かめるために翻訳とは別にたまにやります)。近い表現はあっても同じものはなさそうだったんですが、一つだけ同じ表現をのせているサイトがありました。それでそのページへ行ってみると、写真家のサイトでした。

The night stars fall....

“The night stars fall”という文字の下にYouTubeのアドレスがあります。それをクリックしたら、私のYouTubeの”The night stars fall”(星が落ちる夜)のページでした。


あれ?と思いましたが、そもそも私が使わせてもらっているこの写真はフリー素材のサイトで見つけたもので(最近は自分の写真や画像を使うようにしていますが)、もしかしたらこの人の写真なのかもしれません。フリー素材は膨大な数があって、どこで見つけたのか誰の写真なのか、その時メモしておかないと後から確かめようがない! もしかしたら、写真家の方から私が写真を使っているのを見つけられたのかなと思いました。

今回、改めて、「星が落ちそうなほど星がたくさんな夜」という意味で、”The night stars fall”という表現は適切なのかどうか、ネイティブやバイリンガルが英語に関する質問に答えてくれるサイトで質問してみると、カナダの方から不自然ではないという回答をいただけました。親切に詳しく答えていただいて、ありがたいです。

ところで、星が落ちるようなほど星がたくさんの空は、これまで実際には見たことがないように思います。見てみたいものです。

 

ヴィオラとピアノの曲です

8月の始めに、初めてヴィオラとのデュオをスタジオでやってみましたが(ヴィオラで弾いてもらう)、この間の日曜、急きょ、うちで録音することになりました。前回はヴィオラで弾いてもらいましたが、今回はヴァイオリンでも試してみることに。Rさんはヴァイオリンとヴィオラと譜面台をかついで、うちまで来てくれました。

ヴァイオリンとヴィオラで合わせてみて、結局ヴィオラの方がいいかなということになりました。それで、とりあえず録音して気づくこともあるからと早速録音しました。前回ブログに書いた、iPhone とZOOMのiQ6を使って。

録音して聴いてみて、ピアノとヴィオラの音のバランスとかそういうこともチェックしましたが、他に気になることが出てきて伴奏を色々と変えたくなってしまいました。前回スタジオでは録音しなかったので、やはり録音してみないとわからないことがある。それで、急いで色々と楽譜に書き込みましたが、ごちゃごちゃしてしまってややこしいので、パソコンで変更箇所を入力しなおして新しい楽譜を用意しました。

練習、録音、編曲、入力など、合わせて4時間近く。なんとか、これでいいか、これ以上は今日は集中力が無理かなということで録音は終了しました。その後、懐かし洋楽ポップスなど他の曲でセッションをして遊びました。今度はヴァイオリンで。Rさんの彼とうちの夫も合流。なんか妙に盛り上がりました。(笑)

即席で編曲したので本当はもう少し吟味したかったですが、Rさんはしばらく遠くへ行ってしまうので後日録り直しということもできないし、今回の録音をYouTubeにアップしようとまず音源をパソコンに取り込みました。フリーのAudacityというソフトで編集をしようと聴いてみると、iPhoneではちょうどよいバランスに聞こえていたのが、ヴィオラの音が少し細くなったような感じで、ピアノに負け気味。それを調整できないかと、検索しつつ色々と触ってみましたが、バランスを変えれそうな調整をすると全体的に響きすぎな感じになったり、あまりいい感じではない。それで、もうあまり触らずちょっとヴィオラは弱めだけど、自然な感じにしておこうかと思った後、それはそうとスタジオで録音してもらった音源とはやはりかなり違うしとか、あれこれ悩む。そのうち、ちょっとこういったことを教えてくれるところがないか探すことを思いつき、検索してみると、わりと近い所に自宅録音講座をやっている所がありました。しかも出張してくれる。それで、こちらの録音環境を伝えたうえで、これで教えていただけるか聞くと、なんと教えてくれるということで、早速お願いしました。

そして昨日、エンジニアに来ていただきました。実際の曲を触りながら教えていただくことができて、とても勉強になりました。一番気がかりだった、ヴィオラとピアノのバランスも調整できて、ほっとしました。iQ6は小さいですがマイク2個ついててステレオ録音できているので、左右のバランスを調整しました。3時間ほどの中で録音や編集に関する最低限のことを教えていただいて、あとは自分で色々とやってみましたが、やはりスタジオの仕上がりとは程遠いです。録音環境も全然違うし、そんな簡単にできることなわけないし。今後どうしていくかはまた次の課題です。

編集中に録音時の謎のぶちぶちという音にも気づきましたが、まあ細かいことは置いておいて、とりあえずYouTubeにアップしました。曲のイメージに合う画像がなかなかなくて苦労しました。いつものことですが。結局冬の鴨川の写真です。Rさんはサビの部分が好きと言ってくれてて、そう思いながら弾いてくれているのはうれしいことです。

ピアノの音色に触発されて

土曜日、夫と出かけてて、ぷらっと三条河原町近くのMEDIA SHOPへ寄りました。このお店は私たちが昔々まだ学生だった頃からあり、気になるお店の一つでした。昔からアート系だったと思いますが、今もアートや建築の本が多いです。

これは今年1月の写真

お店に入って、本棚を眺めていると、心地よいピアノの音が聞こえてきました。音楽が気になって、本棚の前に立ちながらしばらく聴き入っていました。お店の人に、誰の曲ですか?と尋ねると、ちょっと調べて「ハラマリヒコさん」と教えてくれました。ハラマリヒコ……しばらくして、ああ、原摩利彦さん、と思い出しました。そう言われればそういう雰囲気です。アーティスティックなサウンド。映像作品やアートとのコラボもたくさんされていたと思います。彼の作品はネットで何度か聴いていますが、今回、何の先入観もなしに、すーっと入ってきて、お店の空間にとてもよく合ってて、感動したんです。

原摩利彦さんの曲を聴いた後、なんか刺激受けたなあという気持になり、その後、家へ帰って短い曲を作りました。そしてそれをiPhoneのボイスメモに録音して聴いてみました。普段は、モチーフが思い浮かんだ時に適当に録るくらいですが、今回録音した音源を聴いて、ふと、iPhoneでも案外いけるんじゃないかと思い始め、それから、色々と調べてみました。すると、iPhoneにセットして使えるわりと評判のいいマイクがあり、興味がわいてきました。

スタジオの録音は録音用の部屋があり、エンジニアもついてくれて、いい面もあるのですが、6時間ほど予約をして(エンジニアの作業時間も含め)、その日に8曲ほど一気に録るということをしていて、これが案外ハードなのです。録音したものを聴き、気になる所があればまた録りなおすということを繰り返していると、どんどん時間が過ぎていき、集中力もだんだん落ちてくる。仕上げに関しても、ややお任せ気味の所もあり(スタジオで大き目の音量で聴いてもそれでいいのかちょっと判断しづらい)、これでいいのだろうかという思いも少しありました。

スタジオに行き出す前は自宅で録音していて、その頃はマイクを使っていました。でも、どうも弾いている時に実際聞こえている音と、録音したものの差が大きくて、思ったような録音ができず、それで自宅録音はやめていました。生ピアノの録音は難しいということは聞いていました。

日曜、さっそくZOOMのiQ6という小さなマイクを買いました。そして、ボイスメモで録音した曲を、また弾いて録りなおしました(専用のアプリを使って、またiTunesに取り込んで、それから編集ソフトに取り込んでと、YouTubeの動画にするまでに1日かかってしまいました)。次のスタジオ録音まで曲のアップはできないと思っていましたが、とりあえずそれをYouTubeにアップしました。スタジオで録音したものとは、やはり仕上がりが違いますが(リバーブもかけずほとんど触ってない)、やってみて気づくことがたくさんあって、演奏から録音まで自分でやるべきだなと思いました。自分の慣れたピアノで弾けるというのも大きいし。

今回、たまたまMEDIA SHOPに立ち寄り、たまたま原摩利彦さんの音楽を聴いたことがきっかけで、結果的に自分で録音することになりましたが、もしMEDIA SHOPに行ってなかったら、今こんな風になってなかったのかな、などと思いちょっと不思議な気持ちでもあります。

impromptu1 即興的な音楽1