今日、近くの保育所の見える所を通りかかったらスピーカーから大きな音楽が流れていました。昨年までそこにいらっしゃったベテランの先生とは子どもと音楽や耳のことで大切なことについてよく話をしました。先生は部屋の中ではむやみにCDなどからBGMを流さないようにしているとおっしゃっていました。積み木のあたる音や小さな音が聞こえるように。
別の幼稚園でも、運動会では大音量がスピーカーから流れるので近くに住んでいる人はかなりうるさいとおっしゃっていて、中にいる子供たちはもっと大きな音を聞いているんだろうなと、残念な気持ちになりました。
3月にやらせていただいた、「子育て講演会」でも話をしたのですが、子どもは4歳くらいまでは聴覚が優位(大人は視覚8、聴覚2くらいらしい)で耳が大人よりも敏感なのですね。大人でも大切にしなければ耳はどんどん劣化していく。中川雅文氏の『耳トレ!-こちら難聴・耳鳴り外来です』に騒音と難聴の関係について書かれています。小さいうちか大きな音にさらされていると、ただでさえ視覚優位になっていくのに、音に対してどんどん鈍くなっていくのではと危惧しています。
音には、視覚から得られない情報もたくさんあるし、耳をすませば感性も磨かれます。耳の大切さについてなかなか気づかれないのではという思いで、「子育て講演会」でとりあげてみました。
そんな話を共有できる先生が、移動されたことは残念でした。今後も機会があればまたとりあげたいテーマです。
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