『春を感じるコンサート』

内藤晃さんが久々に関西に来られるということで声をかけていただきました。おとといがレッスン、そして昨日はコンサートでした。
レッスンはバッハのパルティータ1番のプレリュードとサラバンドをみていただきましたが、また多くのことに気づかされました。より洗練された音楽を奏でるための大切なことをいくつも。
今回のために用意してくださった資料の中に、私も持っているパウル・バドゥーラ=スコダの『バッハ演奏法と解釈』の中からパルティータ1番のサラバンドについて書かれたものがあったのですが、今まで気づいてなくて「本、読んでくださいね」と言われました(笑)。700ページ近くある本で、600ページ以降にのっていました。買ったときは途中まで読んだんですが、なんせ半分以上装飾音についてでクラクラして、そのあたりからさらさらっと目を通してそのまま本棚に飾ってありました(笑)。

今日の毎日文化センター大阪のピアノはべヒシュタインでしたが、内藤晃さんは本当に楽器のこと、音をコントロールすることを熟知されていると感じました。そして記号化された楽譜の後ろにある音楽を、洗練された音で表情豊かに、生き生きと巧みに奏でられるのでした。
プログラムは『春を感じるコンサート』というタイトルでバロックから現代までと幅広く、例えば吉松隆やセヴラックやメトネルなどの知らない曲が半分以上でしたが、親しみやすいものが多く、きっと配慮されているんだろうなと思いました。
この2日間で、またずいぶんと色々なことを学びました。いい影響を受け少しずつ自分の演奏も変わっていくことを期待します。

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