教会のバロックコンサート

昨日は久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきました。最近は、案内をいただいたり、招待していただいたりしないと行っていない気がします(知り合いとか関係ある人とかが演奏する)。

今回は、1ヶ月ほど前に三橋桜子さん、パブロ・エスカンデさんご夫妻に案内をいただいた、「教会コンサートシリーズChiaroscuro ~光と影~」というタイトルのコンサートでした。お手紙によるとお二人でアンサンブル・コントラスタンテというグループを始められたということです。

前もどこかで書いていたと思いますが、何年か前パブロさんから音楽理論などのレッスンを受けていたことがあって、それから何度かコンサートにも行かせていただいています。

コントラスタンテとはコントラストのことかなと思ってますが、前半は聞いた感じオーソドックスな感じのバロック音楽(でも知らない曲ばかり)で、後半はネオ・バロックということでしたが、わりと最近の作曲家の新しい雰囲気も感じられる音楽でした(パブロさんの作品はこちら)。以前からお二人のコンサートは工夫を凝らしたプログラムばかりですが、今回もコントラストをつけて違いを楽しめるように考えられたんだろうなと思いました。

出演者は、パンフレット掲載順にパブロ・エスカンデさん(作曲・編曲・チェンバロ)、三橋桜子さん(チェンバロ)、中嶋俊晴さん(カウンター・テナー)、伊佐治道生さん(ヴァイオリン)、曽田健さん(チェロ)。皆さん素晴らしかったです!

プログラムの中で、ペルトという作曲家の「鏡の中の鏡」という曲が特に気になりました。シンプルなチェンバロの伴奏(三橋桜子さん)に、チェロがロングトーンのメロディをじっくり歌うという感じの曲です。全体的に音数が少ないのだけど、より印象付けられる感じがする。

最近私が作った曲で、シンプルな左手の伴奏に右手でゆったりとしたメロディをのせるというのがあって、それを弾いているうちに、これは弦で歌うといいだろうなと思って、友人のヴァイオリニストに今度ヴィオラで弾いてもらうことをお願いしました(とりあえずスタジオで合わせてみる)。比べるのはおこがましいかもしれませんが、構成と雰囲気はちょっとだけ似てるかもと思って、合わせてみた時のこともイメージしながら興味深く聴いていました。

パブロさんの作品、桜子さんとの連弾はかっこよかったです。パブロさんはアルゼンチン出身ですが、作品からどこかタンゴ??のリズム感があるのかなと感じることがあります。

今回も、凝った選曲、素敵な演奏、楽しいトークと、知らない曲ばかりでもとても楽しめました。パブロさんとも久々に少し話せたし、よかったです。

コンサート前から怪しい空模様だったけど……

前半、最後の曲、ヘンデルのオペラ「リチャード1世」より アリア ”激しい嵐に揺り動かされようと”の時、外では雷が鳴り、稲光がちかちか。偶然の演出に会場内もちょっとざわついていました。