楽器の音色が持つムードというものがあると思います。
例えば、私はアコースティックギターの音が好きですが、
当たり前ですが、この感じはピアノでは出せません。
何年も前ですが、四条烏丸の古今烏丸にあったお店で、たまにハープ(名前は忘れましたが小さなハープです)の演奏がありました。たまたま通りかかると演奏をされていたので、中に入って聴いていました。演奏会ではなくBGMのような感じで、その時お客さんも少なかったし、私以外に気にかけている人はいませんでした。ハープの音色は優しく、とても耳に心地よかった。
とてもいい音ですね、と言うと、演奏をしていると、たまに人が寄ってきて、感動していることを伝え、打ち明け話を始めたりすることがあると聞き、少し驚きました。ハープの音色にそんな不思議な力があるのかしら?というような話をしました。私はその時、ピアノでもそんな風に感じてもらえたら素敵だなと思いました。
ピアノを打楽器と言う人もいますが、私は憧れもこめて弦楽器と思って弾いています。