まずは歌ってみる

3月のレッスンで内藤晃さんに教えていただいた、渡邊順生さんのバッハのアーティキュレーションについての解説はとても興味深いのですが、すごーく納得できた方法は引用された、息子C・P・Eバッハの次の言葉です。

「実際楽器の旋律の正しい奏法を会得するには、その旋律をはじめに自分で歌ってみるのは良い方法である。この方法は多くの書物を読んだり、学識ぶった議論に耳を傾けるよりはずっと有益である。」(『正しいクラヴィーア奏法試論』1753)

すばらしいアドバイスだなと思います。音楽は「歌」なのですからね。