Poem and Piano「水鳥に(To a Waterfowl)」

先日、久々に鴨川へ行きました。主な目的は、鳥の写真を撮るため。手元にもいくらかありますが、今回「水鳥に(To a Waterfowl)」という詩の動画(スライドショー)を作るにあたり、あまり雰囲気の合うのがなかったので、新たに撮ろうと思いました。

歩いたのは三条大橋から賀茂大橋まで。雨のために水位が上がり、流れも速かったせいか、段差の滝のところで待ち構えているサギとか少なかったですが、丸太町辺りでは鴨がたくさん集まっていたり、空を行き来する鳥などはいつもと同じような調子でした。

今回は特に飛んでいる鳥を撮りたかったのですが、けっこう難しい。早いんですよね、動きが。なので、こんなアングルでとか、こういう姿がいいとか言ってられなくて、カメラ(スマホですが)で捉えるのが精一杯(汗)。それでもなんとか雰囲気の伝わりそうなのが何枚か撮れました。

川沿いではいつものように人々が散歩したりジョギングしたり、座ってくつろいたり昼寝したり、スポーツしたり楽器を演奏したり、思い思いに過ごしています。人同士の距離も密にならず、特に今は心身を開放するのに貴重な場所ではないでしょうか。

「水鳥に(To a Waterfowl)」の作者は、アメリカの詩人、William Cullen Bryant(ウィリアム・カレン・ブライアント)です。「アメリカ名詞選」(亀井俊介・川本皓嗣編/岩波書店)によりますと、

1815年、21歳のブライアントは自分の生き方に迷いを抱き、「たいそうさびしくみじめな」気持ちで岡の道を歩いていた時、夕暮れの空に地平線へ向けて飛ぶ一羽の鳥を見て大きな感動を覚え、この詩を作ったという。広く愛誦され、日本でも若き日の内村鑑三、国木田独歩などは、人生に迷った時、この詩から励ましを得た。

ということです。とにかくポジティブな詩ですね。

また、英語のオリジナルの方はパブリックドメインですが、日本語訳はのせられないと思うので興味のある方は調べてみてください。今回、古い単語がわりと出てきていて、私も調べてみて面白かったです。例えば、「you(主格)」、「your(所有格)」、「you(目的格)」に相当する「thou」、「thy」、「thee」などです。

で、早速、動画を作りました。曲は「I’m relived ほっとして」 (アルバム「imaginary world (remastered version)」より)です。よかったらご視聴ください。