ターンテーキング

ターンテーキングというのは交互に話者となり言葉のやりとりをすることですが、なんと生後2か月でもうその兆候が現れるそうです。このことについて『赤ちゃんの心はどのように育つのか』(今福理博著/ミネルヴァ書房)で知りました。
生まれた直後からどのように心が発達していくのかに興味津々の私は、孫が生まれて5日目にうちに来てから2週間、歌いかけや語りかけをしていました。
もそもそ動いていても、私が歌い始めると、動きを止めて何かに集中しているように見えます。赤ちゃんの動きは意識的なものでないものが多いのですが、それが止まるというのは無意識であっても何か感じているためではないかと思えます。視線はまだこちらへは向かず、どこから聞こえているのだろうと感じ入っている様子。

娘と孫が2週間で帰った後は、1か月に1度か2度ほど会うような感じで、生後2か月半くらいになった先日、久々に娘の所へ行き何時間か一緒に過ごしました。

ターンテーキングのことを意識しつつ、抱っこしてまずはしばらく歌を歌いました。すると、時折一瞬笑顔を見せてくれます。私の顔をしっかり見るようになっていました。少し前から笑顔を見せるようになったことは写真で見ていました。この月齢ではまだ面白くて笑うのではなく、人の顔を見てそれに反応して笑います(社会的微笑)。かわいい(笑)。

何となく、歌いかけは一方的な感じがするので、抑揚をつけた短い音(ふーん、ふう、などなど)で語りかけたり名前をよんだりしてみると、なんと、口を一生懸命あけ、舌を動かしてこちらに応じるように声を出し始めました。何度も何度も。私も楽しくて声をかけ続けました。それまでも声は出していましたが(シェアしている動画で確認)、こんなに応えてくれるとは、感動です。

前述の本によると、2か月くらいで始まるターンテーキングは、まだ相手の意図を理解できず順番にはできないということです。それでも1歳までには相手の意図を理解できるようになりターンテーキングの質も変わるということです。

歌いかけも、まだこれくらいの月齢なら、童謡などにこだわらず、より音数少ないゆっくりのフレーズの方がいいかもと思いました。
また少し先で、赤ちゃんへの歌いかけ語りかけのイベントをさせていただく話もありますので、今回のことも参考にしようと思っています。