身体を通して理解する

先日はまた松田紗依先生のロシアン奏法のレッスンでした。
本当に一音、一音からのスタートです。手の角度、手首の高さ・動かし方、タッチの仕方などなど色々なことに注意を払って弾くのは大変です。どれかを忘れる(笑)。弾き方を少しでも変えるというのはなかなか大変なことです。先生は根気強く、でも優しく、そうじゃなくて、こう、と何度も見本をみせたり、私の手をとって教えてくださる。先生大変だなあと思う(笑)。そして、ニュアンスを伝えるために、色々な言葉を使って私の想像力に訴えかけられる(例えば食べ物とか)。それがけっこう伝わって効果的。

いくら本を読んでいても、動画を見ていても、実際に自分の身体を思うように(このイメージもまだつかみきれていないけど)動かす難しさはやってみないとわからないものです。頭と体が少しずつつながっていく過程を経ながら、やがて自然と馴染んでくる、それを感じられた時はうれしいもの。

『ロシアピアニズム』に出てきたような内容もレッスンで教わることがあり、逆に本の内容で理解できなかった部分も、こういうことなのかなと直に教わって理解できた気がしました。体の構造から考えて理にかなっているとより納得できます。

ロシアン奏法を取り入れて、これまで弾いていた曲を弾くとどのように変わっていくか、それが何より楽しみです。