10年後、音楽は?

たまたま「10年後の人間は既製の音楽を聴いていない、米国の著名ベンチャーキャピタリスト語る」という記事を読みました。

彼によれば、そのころには我々は、それぞれの個人のために自動的にデザインされ、各人の脳や音の好みやニーズに合わせて作られたカスタムソングのようなものを聴いている。

ということです。

確かに、テクノロジーの進歩は恐ろしく早く、10年後はどうなっているかなんて全然わからないし、こういった選択肢もありうるのかもしれませんが、ここで言われる「音楽」には生演奏は含まれていないのだろうなと思うし、家で聴くにしても誰かのファンである人は突然好きな人の音楽を聴くのをやめたりということはないでしょう。

でも、これを読む前から、確かに傾向としては、聴く人たちが音楽に求めるものは少し変わってきていると感じていました。記事の中でも書かれている、Spotifyなどのストリーミングサービスを利用している人がとても増えてきているというのがその表れだと思います。同じ音楽を繰り返し聴くよりも、気分によって色々な音楽を聴く。そのためのプレイリストもたくさんあるし、すでにその人好みの音楽を分析しプレイリストが作られるところまできている。そこで未知の音楽に出会える可能性もたくさんある。以前はCDを買わなければ聴けなかったけど、定額で色々聴けるなら聴いてみようかなという人が増えるのは自然かもしれない。

音楽そのものは絶対になくならないと思っています。それは、音楽をやりたい人が必ずいるから。ただ、音楽を提供する側と、それを受ける側の気持ちのずれのようなものは、広がっていくかもしれないなあと思ったりしています。