ブレイクスルーは続くよどこまでも

『フリープレイ―人生と芸術におけるインプロヴィゼーション』(スティーブン・ナハマノヴィッチ著/フィルムアート社)という本をツイッターで知って、おもしろそうなので図書館で借りました。
まだ読み始めて最初の方ですが、何度も読み返す箇所(そこに書いてあることが気になって)の連続です。引用したい箇所満載ですが(笑)、自分が普段感じていることと重なることのひとつについて書こうと思います。

「創造的な生き方において見出すものは、際限のない仮のブレイクスルーの連続に過ぎないのです。つまりこの旅には終点はないのです。なぜならこれは、自分の魂に向かう旅なのですから。」

私は時々、ああ、ようやくこのことに気づいた、開眼した、スタート地点に立ったと思いますが、しばらくしてまた別のことに、ようやく気づいた、開眼した、スタート地点に立ったと思います。そういう風に思うことの連続という感じです。引用の部分を読んで、そうか仮のブレイクスルー(壁を突破したと思ったら、また別の壁があった💦?)を繰り返しているのかと思いました。でもそのたびに少しずつは前進していると思ってるんですが。
著者は、禅の言葉にとても魅かれるということです。それは禅がブレイクスルーの体験を深く見抜いているからということです。
読み進めるのが楽しみです。

さて、12日、13日、14日とそれぞれ別の場所であった親子のクリスマスイベントは終わりました。3日間ともいつもの児童館と保育所のスタッフの方たちと一緒にクリスマスの音楽を中心に、様々なプログラムを行いました。私のソロの演奏もそれぞれの場所で行い、毎回何人かの小さなお子さんとお母さんが近くまで来て聴いたりしてくれて、やりがいがありました。1、2歳の子でも、ピアノにとても興味を示す子がいます。はいはいして足元まで来る子がいたり(かわいい!)、鍵盤を触ろうとする子もいますが、何があっても弾き続けます(笑)。毎月児童館で、同じようなことを感じていますが、この3日間はなかなか密度が高かった。クリスマスシーズンは音楽へのニーズが高いですね。
毎日家でピアノに向かっている時は自分の魂に向かう旅(ちょっと大げさ?)を続け、そして外では現場で喜んでいただくことを大切にしたいと思っています。