学びは続くよ

最近では、YouTubeなどで多くのピアノの先生、ピアニストなどがピアノの練習方法、奏法、音楽表現についてなどを実際に弾きながら説明する動画をアップされていますね。そのことによって色々な考え方、方法があることもわかります。昔なら、自分の習っている先生のやり方が一番正しいと皆思っていたかもしれないけれど、簡単に色々な情報にアクセスできる今は、何が正解なのかわかりにくくなっているとも言えると思います。

こういった動画を色々見ていると、初心者の人なら何をお手本にすればいいのか迷ってしまうだろうし、経験者でも自分のやってきた方法はこれでいいのか、考えさせられるかもしれません。

ただ、それは当然かもしれません。もともと音楽に「正解」などないのだからね。ずっと考えたり迷ったりしながら、やっていくものだと思います。まずは自分がどうなりたいのか、どんな音楽をどのように表現したいのかをイメージし、そのためには誰を見本にしたり、誰の考えを参考にしたりしてけばいいのか、共感できる人の力を借りながら自分で考え、学んでいくもんじゃないかなと思います。

今また『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』(トーマス・マーク他著/春秋社)をパラパラ読んでいますが(久々に読んでまた面白いなと思っています)、最初に読んだときにとても印象に残っている部分があります。もしかしたら、以前もブログで書いたかもしれません(今ネットに上げてる記事以前にも長年たくさん書いていてもはや何を書いたか書いてないか覚えていない)。

アルトゥール・ルービンシュタインが80歳を超えたころに言ったそうです。―「この歳になって、私はようやくピアノを学び始めた」と。
彼は60年以上のあいだ世界的に有名なピアニストであり続けたのですから、このような発言は冗談としか思えないものかもしれません。しかし、彼は本当に誠実な人でしたので、彼のこの発言は、新鮮さ、生命への愛、そして新しい経験を常に受け入れるといった、彼の性格と人生への姿勢を証明しているものであると、私は信じています。

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まるで次元の違う人の話ですが、その人にとっての目指すものはそれぞれで、学ぼうと思う限りずっと学ぶことになるんだろうなと思えます。

私も日々迷いながら、考え、試み、また考えと繰り返しています。でもそうやって向き合えるものがあることは幸せだなと思っています。80歳になってもルービンシュタインみたいなセリフを言えれば最高じゃないですか。それだけ前向きにやれているということだからね。


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