イベント」カテゴリーアーカイブ

バザールカフェ京都で音楽

今日はパルヨン(外国人女性の会)の忘年会に行ってきました。この会は日本に住む外国人女性たちとその人たちをサポートしたいと思う日本人の会です。
「パルヨン」はフィンランド語で「たくさん」という意味だそうです。「たくさん」の交流の場で友達を「たくさん」つくり、情報を「たくさん」もらうことができるように名づけられたそうです。
パルヨンのメイン活動は外国人女性のための何でもしゃべれる会「プフー」です。「プフー」はフィンランド語で「ざっくばらんにしゃべれる」という意味だそうです。
この会に最初に参加する時から、機会があれば皆さんで歌をうたったりしませんか?という提案をしていました。外国の人と日本人が音楽を通して交流できることは素敵だなという思いがありました。
そして今回、バザールカフェ京都での忘年会でそれがかないました。ここにはピアノがあるので、ここで音楽をやりましょうと言っていただきました。
パーティーは持ち寄り形式で、それぞれ参加者が料理したものやデザートを持ってくるというものです。参加者は20名以上。たくさんの食べ物でそれぞれのテーブルはいっぱいになりました。みんなで食べたり、飲んだり、おしゃべりしたりしてしばらくたって、そして歌いましょうかということになりました。
他の人の演奏などもあり、3曲だけでしたが、それでも皆さんしっかり声を出して歌ってくださいました。私はピアノの演奏を静かに聴いていただくこともうれしいですが、歌ってもらって一緒に楽しむ時にも喜びを感じます。
特に今日は、国籍や民族を超えて一緒に音楽を楽しめたことが何よりです。多分、今後もまたこのような機会があると思ってます。きっと。

ブレイクスルーは続くよどこまでも

『フリープレイ―人生と芸術におけるインプロヴィゼーション』(スティーブン・ナハマノヴィッチ著/フィルムアート社)という本をツイッターで知って、おもしろそうなので図書館で借りました。
まだ読み始めて最初の方ですが、何度も読み返す箇所(そこに書いてあることが気になって)の連続です。引用したい箇所満載ですが(笑)、自分が普段感じていることと重なることのひとつについて書こうと思います。

「創造的な生き方において見出すものは、際限のない仮のブレイクスルーの連続に過ぎないのです。つまりこの旅には終点はないのです。なぜならこれは、自分の魂に向かう旅なのですから。」

私は時々、ああ、ようやくこのことに気づいた、開眼した、スタート地点に立ったと思いますが、しばらくしてまた別のことに、ようやく気づいた、開眼した、スタート地点に立ったと思います。そういう風に思うことの連続という感じです。引用の部分を読んで、そうか仮のブレイクスルー(壁を突破したと思ったら、また別の壁があった💦?)を繰り返しているのかと思いました。でもそのたびに少しずつは前進していると思ってるんですが。
著者は、禅の言葉にとても魅かれるということです。それは禅がブレイクスルーの体験を深く見抜いているからということです。
読み進めるのが楽しみです。

さて、12日、13日、14日とそれぞれ別の場所であった親子のクリスマスイベントは終わりました。3日間ともいつもの児童館と保育所のスタッフの方たちと一緒にクリスマスの音楽を中心に、様々なプログラムを行いました。私のソロの演奏もそれぞれの場所で行い、毎回何人かの小さなお子さんとお母さんが近くまで来て聴いたりしてくれて、やりがいがありました。1、2歳の子でも、ピアノにとても興味を示す子がいます。はいはいして足元まで来る子がいたり(かわいい!)、鍵盤を触ろうとする子もいますが、何があっても弾き続けます(笑)。毎月児童館で、同じようなことを感じていますが、この3日間はなかなか密度が高かった。クリスマスシーズンは音楽へのニーズが高いですね。
毎日家でピアノに向かっている時は自分の魂に向かう旅(ちょっと大げさ?)を続け、そして外では現場で喜んでいただくことを大切にしたいと思っています。

 

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「子どもにとって音楽って?」

今日は近くの保育所・児童館の「子育て講演会」を担当させていただいて、午前中1時間、お話や演奏・伴奏などをしてきました。毎月保育所2階の児童館の「ピアノに合わせてあそぼう」でピアノを担当していますが、子育て講演会ではテーマもプログラムも全部私が考えてやらせていただきます。
昨年もやらせていただいて、その時は子どもの聴覚やリズム感、子守歌などを中心とした内容でした。
今回は「子どもにとって音楽って?」というタイトルにしました。
サブタイトルは
・「子どもにとって音楽とは?」
フリッツ・イェーデの「子どもは喜びの気持ちを歌にする」という言葉などを引用して、子どもは生きている喜びを音楽を通して表しているというようなお話です。
・「なぜ音楽が大切か?」
音楽は人間のコミュニケーションの一つのかたちであり、音楽を使ってコミュニケーションの力をつけていくという側面からお話しました。
・「どのような音楽環境を作ってあげようか?」
何か特別にというより、安心して楽しみながら音楽体験できることが良いということ。童謡やわらべうたなどやさしい音楽がよりまねしやすく、歌やおどりを通してみずから表現するという行為につながっていく。
おおざっぱに言えばお話はこんな感じの内容でした。
演奏は私のオリジナル曲を4曲、編曲したものを2曲(きらきら星、チューリップ)やりました。チューリップ変奏曲が子どもたちもよく体を動かして反応してくれていたようです。
この曲はわりとリズミカルですが、やはり子どもはリズムが好きかな(去年したお話)。
保育所の担当の方の提案で、パネルシアターをプログラムに入れました。「はらぺこあおむし」でピアノ伴奏はリズミカルだったり、しんみりしたり、よくお話に合わせて作られています。
それから、「即興わらべうたつくり」というのをやりました。2つの音でわらべうたができてしまうということを説明して、実際に適当にファとソの音をランダムに並べかえて歌ってみるとわらべうたに聞こえるでしょう?と同意を求める(笑)。あとでスタッフの1人が「そうなんや」と感心してました。
お母さんたちに、ぜひおうちで試して、お子さんに歌ってみてあげてくださいねと言いました。試してくれるとうれしいな。
最後は、昨年リズム遊びのために作っていただいたビーズなどの入ったかわいいマラカスをみんなに持ってもらって、森のくまさんやおもちゃのチャチャチャなどを歌いました。
今日のお話のまさに、安心して楽しみながらの音楽体験だと思います。実際歌が歌えるお子さんは少なかった(まだ小さくて)と思いますが、お母さんは歌っているし、マラカスは音がするし、楽しいという感覚は持ってくれてると思っています(毎月のイベントでも)。
いい講演会だったかどうかわかりませんが、しゃべったりピアノ弾いたりでなかなか濃い、楽しい1時間でした。

古い幼稚園で音楽イベント

今日は元明倫幼稚園で行われている「きっずぱあく」に参加してピアノを弾いてきました。私が毎月行っている児童館のイベントの担当の保育所の方々が12月はこちら担当ということで、昨年も参加させていただきました。12月なのでクリスマスの曲などの伴奏と、あとはミニコンサートです。いつもは遊びメインのようですが今日は音楽イベントです。
演奏では、モーツァルト、ラモーと自分の曲(作曲と編曲とそれぞれ)をやりました。今日は弾き始めたらあちこち連鎖的に赤ちゃんの泣き声が聞こえてきてあせりました。ああ、私泣かせてるのかな?(選曲が悪い?)それでもだんだん泣き声は少なくなって、途中からは泣いてなかった気がします。後で聞くと眠り始めた子もいたらしいです(よかった)。
自分のやっていることが子どもに適しているのかどうか、それはいつも考えることですが、子どもを連れて音楽イベントに参加したいという思いで来られているお母さんたちがいらっしゃることも間接的に聞いていますので、そういうご要望にはお応えしたい! お母さんたちがリラックスして音楽を楽しんでくださることによって、赤ちゃんや子どもたちも何かいいことなんだと感じてもらえたらという思いはあります。
また児童館や保育所の方々のご要望も強い。それにも応えたい! 結局求められることが何よりうれしいのです。
今日は私のオリジナル曲が良かったと言ってくださった方が何人かいらっしゃって、うれしかった!「伝えたい」というシンプルな思いがピアノを弾くモチベーションになっているのですから。
設計の仕事が増えていて、そちらの手伝いが忙しく、また求められると思われる付加価値に応えられるよう色々やっていて(役立つかどうか不明でも自分が価値あると思えること)、今作曲はストップしていますが、またできる時にはやろうと思っています。
夕方からは、大阪にパブロ・エスカンデさんからお知らせいただいたコンサートに行ってきました。それは、また次の記事に……。

彫刻家のアトリエ

今日は修学院のアトリエ松田で行われたピティナのステップでショパンとモーツァルトを弾いてきました。このピアノのイベントは全国各地で行われていて京都でも2~3カ月に1度ほどいくつかの会場で行われます。
ステップはこの会場だけ参加しています。ここは松田先生の、彫刻家であったおじいさんがアトリエとして作られた部屋ということですが、やはり何か特別な感じのする場所です。周囲は壁に囲まれていますが、高い所に大きな窓があって自然光がたくさん入ってくるようになっています。私はホールよりもこういう雰囲気のある場所が好きです。
初めてここで弾いたのは4年前ですが、どういう場所かあまり考えずショパンの幻想即興曲を準備していきました。アトリエに入って、あれ、これは選曲を誤ったなと思いました。もちろん、皆さん色々な曲を弾かれますが、私はここではもっとここの空間にあったしっとりした曲を弾きたいなと思い、次の年からはずいぶん選曲にはこだわっています(悩みます)。
建築空間は何かを行う場所ですが、ここは、そこに合う音楽で満たしたいという思わせてくれる所です。元々彫刻を行うために作られた場所は、別の芸術的行為を行う際にも何か感じさせてくれるのかもしれません。
弾き終わった後、ある女性が、きれいな音で感動しました、と言ってくださいました。これまでも時々そうやって直接感想を言ってくださる方がいらっしゃいましたが、その一言でまたがんばろうと思えます。それらの言葉は私の宝物です。
明日からはクリスマスのイベントに向けて、編曲にもとりかからないと。設計の方のあれこれもあるし、やること色々です(-_-;)。

耳は大切

今日、近くの保育所の見える所を通りかかったらスピーカーから大きな音楽が流れていました。昨年までそこにいらっしゃったベテランの先生とは子どもと音楽や耳のことで大切なことについてよく話をしました。先生は部屋の中ではむやみにCDなどからBGMを流さないようにしているとおっしゃっていました。積み木のあたる音や小さな音が聞こえるように。
別の幼稚園でも、運動会では大音量がスピーカーから流れるので近くに住んでいる人はかなりうるさいとおっしゃっていて、中にいる子供たちはもっと大きな音を聞いているんだろうなと、残念な気持ちになりました。
3月にやらせていただいた、「子育て講演会」でも話をしたのですが、子どもは4歳くらいまでは聴覚が優位(大人は視覚8、聴覚2くらいらしい)で耳が大人よりも敏感なのですね。大人でも大切にしなければ耳はどんどん劣化していく。中川雅文氏の『耳トレ!-こちら難聴・耳鳴り外来です』に騒音と難聴の関係について書かれています。小さいうちか大きな音にさらされていると、ただでさえ視覚優位になっていくのに、音に対してどんどん鈍くなっていくのではと危惧しています。
音には、視覚から得られない情報もたくさんあるし、耳をすませば感性も磨かれます。耳の大切さについてなかなか気づかれないのではという思いで、「子育て講演会」でとりあげてみました。
そんな話を共有できる先生が、移動されたことは残念でした。今後も機会があればまたとりあげたいテーマです。

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子育て講演会で音楽

今日は、毎月「ピアノに合わせてあそぼう」というイベントで行っている近所の児童館と保育所共催の子育て講演会でイベントをやらせていただきました。
タイトルは『赤ちゃんは何を聴いているの? どんな音楽が好き?』です。

内容は
・赤ちゃんの聴覚や音から受ける影響などのお話
・子守歌(シューベルトの子守歌、モーツァルトの子守歌、ゆりかごのうたを今回演奏用に編曲したもの)の演奏(歌詞を配って知ってる方には歌っていただきました)
・軽快なクレメンティのソナチネの演奏で雰囲気を変え
・みんなでリズムで楽しむ歌(森のくまさん、おもちゃのチャチャチャ、山の音楽家など)を伴奏にたくさんリズムバリエーションをつけて、小さな手作りのマラカスを配ってもらってみんなで歌ったり、マラカスを振ったり。

23組か24組くらいの親子が来られましたが(2歳くらいまでの)、マラカスは今回のために60個も用意してくださりましたので(!)、足りました。みんなで振ったらすごい音かなと思ったら、中身がビーズやどんぐりなので優しい音でちょうどよかったです。鈴やカスタネットのような普通の楽器だと数が多くなるとかなり耳にきつい感じになりますが。

終わってからお子さんの反応を教えて下さったお母さんがいらっしゃいました。まだおしゃべりはあまりないけど音楽に合わせて言葉が出てくるというお話は興味深かったです。一人、回覧板で見たからと近所の方がかけつけてくださり、子供たちが音楽が始まるとリズムに合わせて動いていたよと教えてくれました(今日はみんなに背を向けてピアノを弾いていたので)。

児童館や保育所のスタッフさんたちの感想などからも、やはり子供はリズムによく反応してくれるんじゃないかなと改めて思いました。
とりあえず無事終わってほっとしてます。

リズムにのって

『赤ちゃんは何を聞いているの?』(呉東進著)の中に、リズムについて書かれている部分があります。

生まれて2~3日の新生児の脳もリズムに反応することから、リズムに対する感覚はある程度生まれつき備わっていると考えられるようです。そして、9か月くらいになると、音楽に合わせ体を揺らす子も出てくる。1歳を過ぎると、音楽に合わせて踊りだす子も出てくる。

今日は児童館の『ピアノに合わせてあそぼう』の日でしたが、今までもそういう様子は見ていますし、今日もフニクリフニクラの替え歌『オニのパンツ』の伴奏をしていると私のそばで縦に体を動かしてリズムをとっている子がいました(かわいい!)。以前からリズミカルな曲は、みんなのってるなという感じはしていましたし、私自身も楽しんでリズムを意識した伴奏をしています。

この本にはさらにリズムを感じた時の頭の中の様子について書かれています。つまり、単純でわかりやすいリズムの音楽を聞くと、体がじっとしていたとしても、脳の中の運動の調節を行っている部分の活動が活発になり、運動の準備をしているような状態になるということです。子どもに限らず、リズミカルな曲を聞くと自然に体が動くような感じになるのはそういう理由であったのか、と納得です。リハビリなどにも取り入れられているようですね。

来月は保育所の子育て講演会で1時間イベントをやらせていただきますので、その中でリズム遊びもやります(こちらは生ピアノだからいつもよりさらに盛り上がるはず!(笑))。赤ちゃんと音楽の関係についても話します。
大人も子供も一緒に楽しい音楽の体験を共有できればと思いますし、特に子供にはそういう経験をたくさんしてもらってこれから生きていく中で心の糧となればいいなと切に願います。

 

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