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ペトロフのピアノ

今日は京都芸術センター(元明倫小学校)で行われた「ペトロフを愛する音楽会」で弾いてきました。ペトロフはチェコのピアノですが、こちらのピアノは約90年前、元明倫小学校で使われていた古い楽器です。どんな音がするのか、楽しみにしていました。
リハーサルで弾いてみると、少しスカスカしたような感触でしたが、指になじませるように弾いているとどうタッチすればよく響くかわかってきました。丁寧に扱えば小さな音も鳴ってくれる感じです。普通に弾いても良い音が出るピアノはもちろんいいですが、ちょっと気難しいけど気配りに応えてくれるようなピアノも弾きがいがあります。
私はモーツァルト・ハイドン・クレメンティを弾きましたが、その他ロマン派の曲を弾く人、ジャズを弾く人、作曲家で自作を弾く人など色々でした。連弾と歌もありました。
古い雰囲気のある講堂で、古い味のあるピアノを弾くのはなかなかおもしろい体験でした。

『蘇るトルコの響き』

20日、昼間はオカリナのKさんと合わせ練習。とりあえず編曲した「春の小川」「春が来た」「モーツァルトの子守歌」(途中まで)を聞いてもらって合わせてみて大体そのままでいけそうでホッ。なかなかいい感じです。引き続き編曲をやって次の合わせには全部そろえようと思っています。

夜は、パブロ・エスカンデさんのコンサートに行ってきました。日本テレマン協会のマンスリーコンサートで『パブロ・エスカンデ・プレゼンツ 蘇るトルコの響き』です。
曲目はパブロさん編曲によるトルコに関連する音楽(トルコ行進曲から民謡まで)とそれ以外のシューベルトやドヴォルザーク、メンデルスゾーンの弦楽とのアンサンブル曲、パブロさん作曲のチェロとピアノのための曲『2つのミロンガ』(オランダのチェリスト、ナオミ・ルービンシュタインから委嘱された)です。

今回はトルコというテーマがありましたが、エスニック要素をうまく取り入れたな雰囲気とタンゴを思わせるようなリズムにパブロさんのオリジナリティの高さを感じます。そして改めてパブロさんの音楽世界の広さを思い知るのでした。
ドヴォルザークのバガデルop.47ではパブロさんがオランダから持ってきたという100年前のハルモニウムというオルガンの演奏も聴けて、とても興味深かったです。足踏み式で優しい音です。

ミロンガとは、タンゴの基となっている2/4の舞曲ということで、『2つのミロンガ』は1曲目がわりと静かめで、2曲目がリズミカルです。おもしろかったのは、それまでうたたねしてるのかなと思っていた私の前に座っていたご年配の男性がミロンガの2曲目で体でリズムをとりはじめたんです。おお、リズムの力だ!とこれはパブロさんに報告しようと思いました。

終わった後、パブロさんに挨拶して帰りましたが、歩きながらじわじわー、じわじわ―と感動がよみがえってくるようでした。今日初めて聴いてよかった曲がいくつもありましたが、ライブで聴いた音楽はその形をとどめておくことができず、水のように流れていってしまう。でも、その言葉では表せない感動はきっと私の音楽の中に生かされると思いたいです。